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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

在宅勤務スタイルの最適解は、デニム風スウェットなのかもしれない

長引く在宅勤務態勢のせいで、毎日の服装がガラリと変わったのではないだろうか。
自宅にこもってPCに向かうだけなんだから、服なんてどーでもいいと思いがちかもしれない。
実際、寝間着のスウェットのままで一日中過ごしている人も多いと聞く。

僕はフリーランスの編集者兼ライターとして、長年ステイホームで仕事をしているベテラン
僭越ながら一日の長として、一言アドバイスを申し上げたいと思う。

簡単に言えば、出かけないし誰にも会わないからといっても、寝間着のままでいてはダメですよ。
人それぞれの性格によって違うのかもしれないが、個人的な経験と感覚で言うと、寝巻きのようなユルユル服では、仕事に身が入るわけがない。

人間はけっこう単純なもので、服装を替えることで気持ちのスイッチも切り替わる。
だから僕は、「寝間着と何が違うの?」と思われるようなカジュアルな服であっても、絶対に着替えてから仕事に取りかかることにしている。
意外と大事なことだと思うのですよ。これホント。

気持ちはシャキッとなり、履き心地は快適そのもの。在宅勤務のためにあるような服

と言いつつも……。
せっかくずっと自宅にいるんだから、ある程度はリラックスできる服を選びたいと思うのが人情だろう。
特にリモート会議じゃ画面に映らない下半身は、できるだけ快適なものがいいと。
かくいう僕もそうなのです。

そんなわけで打ち合わせにも取材にも出かけなくなってからこっち、数年前に買ったユニクロの“デニム風スウェットパンツ”が大活躍している。
こいつは非常によくできていて、遠目で見れば普通のデニムとほとんど変わらない。デニム特有のディテール……ステッチやリベット、コインポケットなんかも忠実に再現されている。
だから穿けばそれなりに気分はシャキッとするのに、感覚はスウェットそのものなので、柔らかくたいへん快適。

正直言うと、ものは試しと買ってみた当時は、「やっぱりよく見るとスウェットだな。わかる人にはすぐバレるし、ダサいかも」と思ってしまいこんでいたのだ。
でも、ステイホーム生活にはこれで十分。
というか最適。
いったん穿いてみたら目から鱗が落ち、今さらながら絶賛へヴィーローテーション中なのである。

ユニクロだけではなく、いまやいろんなブランドからリリースされているデニム風スウェットパンツ。
侮れませんよ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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