そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2020.5.1
スマホスタンド機能がついたセリアのカード型マルチツールが買い
100均のセリアを定期パトロールしていたら、とてもいいものを見つけた。
カードサイズのマルチツールプレートだ。
最近、この手のカード型マルチツールは100均各社から出ていて、どれも人気のようだが、このセリア製は特に優れものなのではないかと思う。
プラスチック製のケースとスチール製の本体部で構成されているこちら。
本体の方は、①オープナー(ビンの栓や缶のプルトップが開けられる)、②レンチ(ボルトのサイズ4種類に対応)、③マイナスドライバー(そこまで鋭くないけど一応精密ドライバー)、④定規(4cm分)という機能。
そしてプラスチックケースの方には、スマホスタンド機能がある。
僕が「おっ」と思ったのはこのスマホスタンド機能だ。
前に本コラムで書いたが、僕は最近、外で仕事をしたい日でもなるべくPCやiPadは持ち出さず、スマホと折り畳みキーボードだけという身軽スタイルをとっている。
スマホケースもシンプルなものを使っているので、スタンド機能はない。
すると、カフェなどでちょっと原稿を書こうと思ったとき、いちいちスマホを立てるものを探さなければならない。
おしぼりなんかに立てかけることが多いんだけど、だいたい角度が足りなくて、やっぱりスマホスタンド的なものがあれば便利ではあるなあと常々思っていたのだ。

必要なのかと家族に問われるマルチツールだが、男なら持っていたいでしょ?
でも“できるだけ身軽に出歩くキャンペーン”中なので、新たにスマホスタンドを荷物に加えるのはイヤだ。
かといって手帳型やスタンド付きのスマホケースも性に合わない。
まあ、おしぼりでいいやと思っていたのだが。
この、財布に入れられるカード型マルチツールのおまけ機能としてのスマホスタンドなら、荷物が増えたことにはならぬのではなかろうか。
こりゃいいもの見つけた、嬉しいなーと思って、ためつすがめつ。
財布に入れたり出したりしながら、妻にも自慢したらこんなことを言われた。
「スマホスタンドはいいとして、そもそもそういうマルチツールって使う機会ある?」
ば、馬鹿なことを言うな。
つ、使うに決まっているじゃないか。
外出先でメガネのネジが緩んだときとか、爪が短くてプルトップを開けにくいときとか、ボルトが緩んで自転車のサドルが外れそうになっちゃったときとか。
4cm定規だって、えーっと、えーっと。見つけた虫のサイズを測るときとか。
まあ、そういうことだ。必要なんだ、マルチツールが‼︎
と、心の中で強く叫び、財布の中に忍ばせて2週間が経ちますが、まだ一度も使っていません。
いいのだ。持ってるだけで満足なのだ。
男とはそういうものなのだ。