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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

在宅勤務のベテランが、自宅のワークスペースを公開します

リモートワークという働き方が、まさかこんな形(新型コロナウイルス感染拡大防止策)で急速に浸透するとは思いもしなかった。

フリーランスで編集&ライティングの仕事をしている僕は、もうずっと前から在宅ワーカー
なので、ちょっと先輩づらして、自宅のワークスペースを紹介したいと思います。

まずはデスク全体。
PCは12インチという小型のMacBookがメイン機だ。
このサイズは持ち運びに便利だけど、デスクに腰を据えて作業するにはちょっと不便。

だから僕はサードパーティのモニターにつなぎ、ブルートゥースのキーボードとトラックパッドで操作している。
音はBOSEのポータブルスピーカーから出す。
さらにハブ経由でディスクドライブと外付けHDDを接続。
これでほぼ不足なく、様々な作業が可能だ。

本当はあらゆる仕事をMacに集約したいのだけど、Windowsマシンも一台横に置いているのには理由がある。
僕は個人で働いているものの法人登記をしていて、出納管理はすべて法人口座。
そして主な銀行の法人用インターネットバンキングは、Windowsでしか操作できないのだ。
Macユーザーとしては不満だが、いまだに法人の事務系はWindows中心で回っているから仕方ない。

特に大事なのは、精神状態を穏やかに保ち、適度に気を散らすための“机上の友”

仕事のデスク周りはなるべくシンプルにして、気が散らないようにするのがいいという人もいるけど、僕の場合は逆。
真っ白なデスクにPC一台だけなんていうミニマルな環境では、恐らく頭がおかしくなり、白昼一人で「キョエー!!」なんて奇声を発してしまうだろう。

仕事の資料本、読みかけの本、これから読む本。
そして目に入りやすい位置には敢えて、お気に入りの小さなオブジェクトをいくつも配置している。

“机上の友”と呼んでいるのだが、そういうものをチラチラと目の中に入れ、適度に気を散らした方がずっと仕事は捗るのだ。
職種にもよると思うので万人にはおすすめできないかもしれないけど、アイデアを出してなんぼという仕事の方にはおすすめ。
参考にしてくれる人がいれば幸いです。

そのときどきの気分によって、友達を入れ替える。
現在、スピーカーの上には真鍮製のフクロウとハリネズミのラッキーチャームがいる。
青山のスパイラルショップで買ったものだ。

旅先で気に入って、自分用のお土産として買った小物も多い。
ハワイで買った、当時のオバマ大統領のボビングヘッド。タイの派手なトゥクトゥクミニカー。小樽のガラス工房製の、地球のようなペーパーウェイト……。
右端のペンを持ってかしずく鎧姿の家来は、土産物じゃなくてフライングタイガーで買ったものだ。

こういうものを眺めたりいじくったりしていると、仕事のアイデアもやる気も湧いてくるから不思議なものです。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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