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スタンダードの枠を超えた“エスニックチャイニーズ”に舌も心も癒されっぱなし! 〜hugan

「大山鶏のよだれ鶏」(1,600円)ですが、写真はハーフサイズです
「大山鶏のよだれ鶏」(1,600円)ですが、写真はハーフサイズです

お料理も独学なので、逆に何でも作れてしまいます。
わかりやすいように中国料理とカテゴライズしていますが、エスニックチャイニーズって感じらしいです。

ではさっそく前菜からいきましょうか。

最近、中国料理店に行くと“とりあえず”頼むのが「よだれ鶏」です。
餃子をはじめ、ちょっと味変したい時にタレが使えるっていうのもあるけど、お店ごとに特徴があって面白いのです。

それぞれのおいしさがあるけど、ここは香りとスパイスがすごい!
辛さはそれほどでもないので、そのタレを手元に置いて、出てくる料理にやたら試したりしてみます。

なんだか不思議と懐かしい味わいがすると思って訊いたら、隠し味に日本のお醤油を使ってあっさり仕上げているのだとか。

辛さを主張する本場のものとは違うおいしさで、ワインのお供にする人もいるそう。
大山鶏は鳥取の銘柄鶏だけに、身はやわらかく弾力もほどよいです。

しかし、どうもよだれ鶏はタレに注目してしまいますね。

「干し豆腐と香菜の冷菜」(980円)。こちらもハーフサイズにしてもらいました
「干し豆腐と香菜の冷菜」(980円)。こちらもハーフサイズにしてもらいました

干し豆腐、大好きなのです。
ギュッギュッとした食感がたまらない。

この「干し豆腐と香菜の冷菜」は台湾の味そのもの!
訊くと、やっぱり台湾で食べた味を思い出しながら作っているそう。
ごま油も香菜の香りもとっても良いです。

やっぱりこういうおつまみがあると嬉しくなります。

ワタシ的に焼き色がベストな「焼き餃子(4個)」(400円)
ワタシ的に焼き色がベストな「焼き餃子(4個)」(400円)

「これは何の変哲もない餃子です。でもひとつひとつ丁寧に作っています」と言うように、トリュフとかスペシャルな何かが入っているわけじゃないのですが、どうしても食べたくなる餃子です。

ニンニクも生姜も入れない。
餡に使うのは豚肉に、キャベツがおいしい春はキャベツで冬は白菜に変える、それとネギをたっぷり。
その餡を香り高い埼玉の小麦粉を使った自家製の皮にみっちり詰める。
餡にしっかり味が付いているのでそのままで十分イケる。

シンプルだけど、シンプルだからおいしい、そんな餃子です。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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