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さあ、いつものあの店に! 美味しくて使い勝手抜群のトスカーナ料理〜ラ・トラットリアッチャ〜

「トスカーナでは料理と塩の入っていないパンとワインの3つで味が完結します。だから料理だけを食べると味が濃いと感じるかもしれません。でもパンを一緒に食べてワインを飲むと素晴らしい調和が取れるのです」

だからパンは初めからバスケットいっぱいに出してくれます。
なくなるとまた盛り盛りで持ってきてくれます。
煮込みなどは味が強いと言われることもあるかもしれないけれど、パンもワインもどんどん進んでしまう。

でもいいの、これがこのお店の楽しみ方なのですから。
ランチでもワインをぐびぐび飲みましょう!

グランドメニューの「白インゲンとイタリアサルデーニャ産カラスミのスパゲティ(1,600円)」
グランドメニューの「白インゲンとイタリアサルデーニャ産カラスミのスパゲティ(1,600円)」

季節の食材がはっきりしているのもイタリアならでは。
日本も本来は同じだけど最近は季節感がなくなってきたのも事実。

そういう意味でここはとてもありがたい。
この食材があるからこの料理を作ろうと思うそうです。
アラカルトメニューが豊富なのもそのせいなのかも。食べたいものがありすぎて困ります。

「イタリアでいちばん好きだったのがトラットリアです」と言う河合シェフの想いがたっぷりの空間
「イタリアでいちばん好きだったのがトラットリアです」と言う河合シェフの想いがたっぷりの空間

リストランテ カ・マティルデで鍛え上げられたのは、その場でアレンジしてなんでも作れること。

「おまかせコースは何も決まってなくて、お客さまひとりひとりに対応しなくてはなりませんでした。イタリア人はみな主張をするので、オーダーは何皿で好みはもちろん前回食べたものは外して、これが食べたいとか、肉と魚を入れるとか入れないとかをホールから言われ、シェフとその場でコースを構成します。何をリクエストされても出せるように仕込みはいろいろ準備してあるので、いくらでも作れるんですよ」と河合さん。

サクサクした衣の「イタリア産ポルチーニのフリット(1,800円)」をハフハフしながら頬張る幸せ
サクサクした衣の「イタリア産ポルチーニのフリット(1,800円)」をハフハフしながら頬張る幸せ

ということは?
今もお願いできるってことですね?

でも黒板に書かれた本日のおすすめメニューだけでも十分すぎるくらいだし、さらにグランドメニューもあるので、ワガママの言いようもないですけど、今度試しに言ってみようかな。

出窓一面に可愛い演出がされています
出窓一面に可愛い演出がされています

ビストロだったお店をほぼ全面改装してイタリアで買い貯めてきた雑貨やポスターをディスプレイした店内は、落ち着きと温かみのある色調がとっても居心地が良く、トラットリアな雰囲気が気に入っています。

シェフと話せるカウンターもいいし、奥にある10席までの個室はパーティーにも使えるし、ここは基本的に子供も歓迎してくれるけれど、個室ならより気兼ねなく楽しめますよね。
サービスのレベルが高いので接待ももちろんOK。

どんな時も「いつものあの店に!」です。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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