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こんなにもおいしくて美しい氷菓子があったとは! 老舗洋菓子店の究極アイス〜ポアール・デ・ロワ 銀座〜

栗のホクホクとフィナンシェのしっとりがたまりません!
栗のホクホクとフィナンシェのしっとりがたまりません!

これだけでも通う意義があるのですが、それだけじゃありません。

「フィナンシェ」などの焼菓子、幻と言われるスイス・フェルクリン社などのチョコレートに「マッカラン」や「山崎」などを組み合わせた「ガナッシュ」など大人が嗜むお菓子も格別においしい。

私が愛してやまない「厳選和栗のフィナンシェ」はホクホクした大粒の栗が丸ごと入っています。栗の甘さが程よくて栗だけで食べたくなってしまうところですが、実はフィナンシェとの比率が最高なのです。
だから一緒に食べるのがいちばんおいしい!
おそらく緻密な計算と試食によってこのバランスになったと思います。

ぜひこの完璧な黄金比率を味わっていただきたい!

ジュエリーショップのようなディスプレイに魅せられ、どんどん奥まで入ってしまいます
ジュエリーショップのようなディスプレイに魅せられ、どんどん奥まで入ってしまいます

そんな素敵なお菓子たちは素敵な箱に包まれます。

「お菓子のメッセージを最初に伝えるのが包装です」と辻井さん。
真っ白の箱をワクワクしながら開けた時の期待を決して裏切ることはない、美しく洗練されたラッピング。果物を木からもぎ取って食べた感じを大切にしているそうで、機能性にももちろん備わっています。持ち歩き4時間以上経ってもまったく溶ける気配はありません。

「自分たちがおいしいと思う、楽しいと思う、そういうお菓子を作っています。その気持ちは商品だけでなく包装やインテリア、スタッフの接客態度、店に関わるすべてのことから伝えています。それはひとりでできることではなく、みんなの力があってこそです」。

実は、挫折続きだったと言う辻井さん。「なんども辞めようと思ったけれど最後は“食べ物が好き”という気持ちで戻りました。でも苦労することのよさも味わいましたし、困難に真摯に向き合えば人を笑顔にできることの素晴らしさも知りました。本当に先輩たちに育てられたと思います」と。

これだけたくさんの想いが詰まっているお菓子たちだから、こんなにも人を感動させるのでしょう。

こっそり新作や製作秘話を教えてもらっています
こっそり新作や製作秘話を教えてもらっています

実はお店の奥にはイートインできる秘密の小部屋があります。
空いていれば購入したアイスを誰でもいただけますが、テーブルは1つ。

予約はとっていないので運がよければ扉が開きます。
ジュエリーのようなアイスを選び、ここでいただくのが至福のひととき。

どうやらとっておきの食材の仕込みが終わったそうで、そろそろすごい新作が登場するらしいです。
また、行かなきゃ!

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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