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一時代を築いた名シェフが新たに提供する大人の隠れ家〜東郷 TOGO’S〜

常陸牛はニューヨークの思い出であるギリシャ料理のジャジキソースで
常陸牛はニューヨークの思い出であるギリシャ料理のジャジキソースで

ニューヨークではギリシャ料理店でも働いた経験があるそうで、好きな料理のひとつがヨーグルトとキュウリで作る「ジャジキソース」。脂ののった常陸牛のサーロインはプリップリでうまみもたっぷり。そこに登場するジャジキソースの酸味が後味を爽やかにしてくれます。

「とりあえずニューヨークに行きたかった」と話す東郷さん。
だから料理人になりたいと心から思ったのは人より遅かったそう。
でも物心ついた時から料理をしていたというし、初花では20歳そこそこで支店を任せられたというし、松久氏に見初められてNOBU TOKYOの料理長になるほどの才能の持ち主で、つまり料理人は天職だったということでしょうね。

自慢の「手打ちそば」はアラカルトでもいただけます(1,400円)
自慢の「手打ちそば」はアラカルトでもいただけます(1,400円)

コースの中では箸休めとして提供される蕎麦はひとくちサイズ。
画像は特別に作ってくれたアラカルトのサイズです。

NOBU TOKYO時代にそば打ちの同僚に習って覚えたというお蕎麦は歯ごたえがあり名人の域。東郷さんはフグ調理の免許も持っているそうで12月と1月はフグ料理も楽しめます。
グローバルな感覚の東郷さんが作るフグ料理……どんなことになるのか期待が高まります。

カウンター、テーブル、そして可動式の仕切りで人数が自由になる個室もあり、どんなシチュエーションにも対応できます
カウンター、テーブル、そして可動式の仕切りで人数が自由になる個室もあり、どんなシチュエーションにも対応できます

NOBU New Yorkがオープンした1994年のトライベッカは人気もまばらでお店もほとんどなくちょっと危険地区だった。それをNOBUが人を呼んだことで、今はファッション性が高く、レオ様やビヨンセなどハリウッドスターやセレブが住む憧れの地区となった。

NOBU TOKYOも同じ。
何もなかった1998年の六本木通り沿いの南青山6丁目にお洒落な人々がワンサカ集まり、今は高級マンションと個性的なレストランが立ち並ぶ(残念ながらNOBUそのものは新道路の建設で虎ノ門に移転しちゃったけど)。

その両店にいらした東郷さんが立ち上げた。この看板もない東郷TOGO’Sにも、いろいろな国のエッセンスが和食にミックスされた“新和食”に魅了されたセンスのいい大人たちが集まってくるのです。

テラスはきっと大人の社交場になるに違いない。
青山のど真ん中で空の移り変わりを愛でながら、たくさんの要素が詰まった新和食をいただく幸せに、ハートはガッツリ鷲掴みされました。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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