2019.8.8
美味を食べつくした大人が「いい店あるよ」と教えたくなる〜曙橋かず〜
お餅、明太子という鉄板の組み合わせが、まさかお餅バーガースタイルで登場するとは!
しかも明太子は脱水シートでからすみのようにしてしまうという技!
こんなことをやってしまう松尾さんはず〜っと和食ひとすじ、西麻布「茶寮つくし」、広尾「麻布さ和長」、恵比寿「和の食 いがらし」、渋谷「なみのうえ」などで11年半修業し、この度「曙橋かず」を独立開業しました。
お話するまでは、そんな経歴とはつゆ知らず、うわ〜、お伺いしているお店ばかり! ということはもしや運命的な再会?
その、茶寮つくし仕込みの炊き込みごはんはやっぱり最高においしい。
旬のとうもろこしは炊き上がるちょっと前に入れて食感を残しています。
松尾さんの経歴を考えたら「天然鯛の炊き込みごはん」も食べなければ。かれこれ25年くらい前に西麻布にあった「つくし」の鯛の炊き込みごはんを食べた瞬間、衝撃のおいしさだったのは今でも忘れません。
味を譲り受けたお弟子さんが開いた「茶寮つくし」でも名物料理で、そこで修業した松尾さんの鯛の炊き込みごはんもつくしの味が受け継がれています。閉店してしまった“つくしの炊き込みごはん”はもう食べられないけれど、こうやって継承されていくって本当に素晴らしい。次回は必ず!
松尾さんのお料理は本当にまっとうな日本料理ですが、所々におもしろさが見え隠れしています。そこに“おいしいの探究心”がかきたてられるのです。
この料理でこの価格! そして何より心からくつろげる。
おいしいものを食べ尽くしている大人たちが、「いいお店があるよ」と言いたくなるのはこんな店。
私もそのひとり。しばらく曙橋から離れられそうにありません。