2019.7.4
神楽坂芸者の元置屋で1ヶ月に3日間だけ営業する極上フレンチ〜MAISON DE TSUYUKI〜
唯一無二ってこういうことなのでしょうね。
何といっても、月に3日しかやっていないお店ってそうそうありませんよ。
世界を旅しておいしい食材や調理法をモノにした2人のシェフが神楽坂へ帰ってくると、「MAISON DE TSUYUKI」の暖簾がかかるのです。
このお店にいる2人のシェフ、村上千砂さんと花野敬子さんが作るのは“フランコジャポネ”。
フランス料理と日本料理をベースに、世界を旅して得たものをうま〜くミックスした、どこにもない料理なのです。
村上さんはアジアを軸に、花野さんはフランスを中心に世界を巡り、現地でしか得ることのできない食材や調理法、情報をこれでもかってくらい持ち帰ってきます。それをここで集結させ、新しい料理を生み出し、3日間だけお披露目してくれるのです。
そういう料理ですから食べた人はそりゃあ、みんな虜になりますよ。なので当然予約は困難でして、プラチナを超えたブラックシート。
それでも営業日を増やすことはしないのです。
なぜなら彼女たちにはシェフとは別にもうひとつの顔があるから。
そのお話は後に触れるとして、まずは彼女たちが作る“ハマる”料理をご紹介します。
黄色いソースはペルーの果物「ルクマ」を使ったオリジナル。
ペルーではアイスクリームとかスイーツに使うそうだけど、2人は粉末にしたルクマにアヒ(ペルーの唐辛子)、ナンプラー、白味噌をフォンドブッフで溶かし、あえてソースにしてしまう。
かぼちゃペーストみたいな味で酸味の効いたピクルスにぶつけてみたら、箸休めにちょうど良い。これならピクルスをたくさん食べられるからひと品にできるね、って。
メニューはこんな感じで作られます。
この発想から完成された料理が、見目麗しい「ピクルス・ア・ラ・モード」。タダモノではない漬け汁を何種類も使い、スイカの皮までもおいしくしてしまいました。
甘めのルクマソースが合う!
さらに言うとタンドリーチキンが良い感じの存在でホントあっぱれ!なひと皿です。