2019.6.6
“おいしい”の血統書付きサラブレッドのような中国料理店が誕生! 〜South Lab 南方(みなかた)〜
でた! クリスピーチキン!
以前、菊地さんが携わっていた中国料理店の焼物は本当に素晴らしかった。だからこちらでもさぞかしおいしいだろうとは思っていたけど、実に素晴らしい。
短脚種であるロンコンカイという広東の鶏に熱い油を何回も掛けて火を通していく。皮はパリッとしていて、肉はしっとりと味わい深い。
なんと12時間かけて作るそうです。こういう食材が手に入るのも菊地さんだからでしょうね。
「鼓油鳩」はひとり半羽いただけるのでいろんな部位が楽しめます。
いやぁ、胸肉がおいしい!
醤油自体もリコリスや八角を使って作ったオリジナルだそうで香りもさることながら甘みやらスパイシーやら辛みやら複雑だけどなぜかクセになる。
本当に中国料理の味付けって不思議だわ。
初めて食べたハムユイ(魚を塩漬けにして発酵させてから天日干ししたもの)と蒸しハンバーグ。
しょっぱい、でもうまい! これは米のオトモだ。
ジャスミンライスにのっけてみると、これがヤバかった。なんだか軽く3杯はいけそうだ。
このハムユイは菊地さんが中国から取り寄せたもので、かなり特別らしい。現物を触らせてもらったけど、意外にもやわらかで発酵食品独特の顔を背けたくなるような香りはまったくしなかった。
やはり良い食材は違うのね。
メニューを見てタイ料理じゃないの? と思ったの牛肉のガパオ。生のものとパリッと揚げたものの2種類のバジルを使ったびっくりするほど本格的。
潮州料理で似たような料理があるので、ちょっとひねってみたくなったって。素揚げした根っこを入れたパクチーサラダはクミンとタイのエシャロットと赤ワインビネガーで味付けしたり、単なる中国料理ってわけじゃなく、これからもっと面白くおもしろくなりそう。
このお店の親会社が千葉県大網白里市に畑を持っているのでお野菜はそこで収穫されたものなのです。菊地さんも10年以上、畑仕事を手伝っているそうです。自分たちで作っている野菜ですもの、最高においしくなるように料理したくなるに決まってますよね。
金曜と土曜の営業時間はなんと朝3:00まで。22:00にお料理のラストオーダーで、それからbar timeになるそうです。23:00以降に入店した場合でも中国風シャルキュトリーや温める程度のお料理はあるそうなので、思う存分呑んだくれてください。
そうそう、中国茶に精通している菊地さんお見立てのお茶がとんでもなくおいしいので、ノンアルコール派も思う存分呑んだくれてください。