2024.9.13
火星人は本当にいるかも!? 生命の痕跡が見つかるかもしれない火星探査に注目が集まっている!
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かつての湖での有機物の発見によって、火星に過去に生命がいたかもしれないという論調は強まっています。
さらにこれとは別の角度での面白い研究もあります。過去に存在していた火星の生命体は、今は休眠状態で、復活する時を待っているのではないか、というものです。
火星は過去には水があり湿潤な気候でした。けれど現在は平均気温-70度であるだけでなく、大気も非常に希薄なため、放射線がほとんど阻害されずに降り注ぐ非常に過酷な土地になっています。
だからこそ今は生命がいないと思われていますが、過酷な環境でもある程度耐性のある生物はいるのではないか、と考えたわけです(余談ですが、火星探査ローバーのパーサビアランスも「忍耐」という意味を持っています)。
そこで地球上で火星の過酷な環境を再現した実験を行ってみたところ、ある細菌が、生存可能であることが発見されました。そして、地下に眠っていれば生存の可能性がさらに高まるという結果も発表され、今後の火星探査でこの結果が検証されるかもしれません。
過去に湖があったと考えられている場所で有機物が発見されたことで、今後はその場所を掘り起こす研究が進んでいくことが予想されます。
そこに生存能力の高い細菌が隠れている可能性もあるとなると、今後の火星探査にワクワクが止まりません。
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実際にこれからは火星探査の時代です。月を探査するアルテミス計画の先には「Moon to Mars Architecture」という計画もあるぐらいです。
日本もMMXプロジェクトという火星の月を探査するミッションを2026年に向けて進めているし、NASAのパーサビアランスと同時に、研究用に火星の実際の物質を地球に持ち帰る「マーズ・サンプル・リターン(MSR)」プロジェクトも進んでいます。
ここから火星が一気に解明されていく時代に突入していくわけです。
私はこれまで太陽フレアのような恒星の表面で発生する爆発を研究していましたが、フレアも実は太陽系の生命の誕生に関係しているという説が強まっています。
その影響は地球だけでなく火星にも及ぼされたと考えらます。火星での生命の探査は、太陽フレアが生命に与える影響を研究する上でも大きな可能性を含んでいるのです。この点でも、私は火星での生命探査に期待をしています。
実際、私が地球外生命体に興味をもったきっかけは、まさにこのフレアとの関係性にあります。ここ10年で太陽系以外の惑星が5000個以上発見されています。このような惑星で地球外生命体発見の期待が高まっている一方で、恒星のフレアなどの活動が強すぎて生命が生きていけない惑星も多くみられています。
フレアは、単純に生命の生存環境だけでなく、その進化にも影響を与えうるという研究結果もあり、地球だけでなく火星の生命の歴史が紐解かれることで、太陽フレアの危険性や影響が今後再認識されていく可能性もあると思っています。
だからこそ、これから発展してく火星探査には、強く期待しをしているのです。
神奈川県茅ヶ崎市のBarbaric WORKSの「I Saw The Light」。生命の痕跡を見つけるのは、一筋の光を見つけるようなこと。宇宙のさまざまな光を見て、その成り立ちを解明している天文学を一言で示したような商品名だと思いチョイス。いい香りで、Hazy Session IPAらしさを感じるフレーバー。低アルコール度数かつドライな口当たりで飲みやすさも特徴です。
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次回連載第22回は9月27日(金)公開予定です。
参考資料
38億年前の「海があった時代の火星」に迫る/東北大学 大学院理学研究科 地球物理学専攻2021年1月15日
Diverse organic-mineral associations in Jezero crater, Mars/nature 2023/7/12
火星の生命は“休眠状態”で生き残っている可能性が判明/sorae 2022年11月3日
Moon to Mars Architecture/NASA
UV surface habitability of the TRAPPIST-1 system/Oxford Academic Jack T. O’Malley-James, L. Kaltenegger 2017/4/1
Influence of ancient solar-proton events on the evolution of life/nature G. C. Reid, I. S. A. Isaksen, T. E. Holzer & P. J. Crutzen 1976/1/22
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