よみタイ

「妻が口をきいてくれません」の結末をファンが徹底予想! 作者・野原広子さんの特別コメントも

「よみタイ」が誇る超人気作、野原広子さんの「妻が口をきいてくれません」
すれ違う夫婦の気持ちと、静かにほころびが広がっていく家庭の様子をリアルに描くコミックエッセイです。

妻と娘と息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。
しかしいつの日からか、妻が口をきいてくれなくなる。
なにか気に障ることを言ったのだろうか。嫌がることをしたのだろうか。
なぜ妻は不機嫌なのか。どうしたら機嫌をなおしてくれるのか――。
大喧嘩をしたわけでもなく、これといって思い当たることはない。
夫からあれこれ働きかけてみるものの――。

現在連載は10話を超え、妻が口をきかなくなって6年目に突入。
徐々にその心の内が明かされていくところです。

今回は、そんな展開にハラハラして「続きが気になって仕方がない!」という“妻口”ファンに、メールや電話で特別インタビューを敢行。気になる結末を大予想していただきました!

ラストには、野原さんからのスペシャルメッセージも。どうぞ最後までお見逃しなく!

(構成・文/よみタイ編集部)

結末予想1:離婚しかない(妻の立場から)

「ここまで読んだ限りでは離婚しかない」と予想するのは、クミさん(40代女性)。

自身も12歳と9歳の子どもを育てている経験から、妻の気持ちが「わかりすぎてつらい」と言います。

「毎回待ち遠しくて、(最新話が更新される)2週間の間に、公開済みの回を何度も読み直しています。でも最近の妻目線の話はリアルすぎて。『あーーー妻の気持ちわかるーー!』と、涙が出ちゃいます」

最も刺さったのは11話の「バスの中で子どもがぐずって怒鳴られるシーン」だそう。

「バスではありませんでしたが、子供が小さかった頃、病院で同じような経験をして、その時の辛かった気持ちとかをバーっと思い出しました。その日の夜、夫に報告したらテレビ見ながら『(病院には)もっと空いてる日に行くようにしたら?』って言われたこととかも。病院や自分の仕事やいろんな都合からその日しか行けないことは前にも話してあったはずなのに。何もわかってもらえなし、(夫に)“期待する方が疲れる”って悟った瞬間でした」

この直後に乗客の男性に怒鳴られたことを夫に報告するが……(野原広子「妻が口をきいてくれません」より)。
この直後に乗客の男性に怒鳴られたことを夫に報告するが……(野原広子「妻が口をきいてくれません」より)。

「(妻視点で)すごくリアルなのは、一つひとつはたいしたことのない日常のイライラとか不満であること。不倫とかDVなら被害を訴えて次の行動に移しやすい。でも、例えばテーブルについたまま『(カレーの)スプーンは?』って言われたり、育児の悩みよりテレビ優先にされたり、そういうことって、大きな声で『夫が悪い』『自分は被害者だ』とは言いにくい。箇条書きにしてみると、自分でも『これくらいで離婚は大人げないか』と思ってしまうようなことばかりなんだけど、蓄積するとダメージは大きいです。いっそ不倫でもしてくれた方がわかりやすくて、ラクというか……」

クミさん自身「離婚」の2文字が何度も頭をよぎったと言います。

「(夫に自分の気持ちを)『言えばいい』『話し合えばいい』という人もいるかもしれないけど、私からしたら、そのくらいのことも口にしないとわかりあえない時点で、『この人違う』という気持ち」

実はSNS上などでも、妻が心の内を語り出した9話あたりから、「つらくなるほど妻の気持ちがわかる」「女が無理と思ったらもう全部無理になる」など、妻の苦しみと怒りに共感する声が続出。「(結末は)もう離婚しかないのでは?」という声が増えています。

実際にはクミさんは離婚せず、現在も夫婦生活を続けているそうですが、それでも物語の結末は「離婚しかない」と予想します。その理由とは?

「私の場合、子供のこととか、親のこととかを考えて、今のところ離婚には至っていません。これでよかったと思うこともあるし、やっぱり離婚すればよかったと思うこともあります。でも一つ確かなのは、夫に言われて傷ついたりガッカリしたことは一生消えないし、心の底から分かり合うことはないだろうな、と。もしこれから夫が何かものすごく良いことをしたとしても、それで過去がチャラになるわけじゃない。妻の気持ちが完全に戻ることはないので、何年も口をききたくないほどこじれた関係なら、選択肢は離婚しかないのでは」

「野原先生、そろそろリアルすぎて辛くなってきたので、緑の紙(離婚届)の登場を待ってます! スッキリしたいです(笑)」と、クミさん。

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