2020.3.20
夫のDVから逃げたい主婦、浮気した夫に家を渡したくない妻、不倫はしたけど親権は欲しい母……「離婚さんいらっしゃい」厳選3エピソード
夫が死んでくれないなら
まずは、夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)に悩むトト子のケース。
前編と後編に分けて公開され、そのショッキングな内容からいずれも大反響を呼びました。
トト子の夫は、殴る蹴るといった身体的な暴力は振るいません。でも、ふとしたことで機嫌を損ねると怒鳴り散らし、物や食べ物に当たるという行為を繰り返し、精神的にトト子を追い詰めていました。
例えば、トト子が作った弁当の何かが気に入らないと言っては、弁当箱ごと玄関に投げ出し踏みつけたり……。
そんな理不尽な扱いを受けているにもかかわらず、「気が利かない自分が悪い」と思い込むことで解決しようとしてきたトト子。
市役所に行った際、偶然開催されていた市民弁護士相談に立ち寄ったことで、自分はDVの被害者だという自覚が生まれ、ようやく「逃げる」という選択肢に気づきます。
弁護士からは、
・夫への恐怖心などを考えると当人同士の話し合いではなく、家庭裁判所に離婚調停を起こして、離婚に向けた具体的な話し合いを進めた方がよいこと
・単に離婚を成立させることだけではなく、心の傷をいかに回復させ、新しい生活をどのように築いていくかが最も重要である
といったアドバイスが寄せられ、トト子はいよいよ離婚に向けて動き出しますが――。
DVの被害者に対して、周りは「さっさと逃げればいいのに」と簡単に言ってしまいそうになりますが、そもそも逃げる気力や正常な判断が失われてしまっているから動くことができない……。
DVの本当の怖さをうかがい知ることができるケースです。