彼女にとって移住は正解だったのだ

家具ばかりか、コーヒーカップ、カトラリー入れ、フックなどの小物に至るまで、長年そばにおいている愛着あるものばかり。
壁やドア、あちらこちらに遊び心が満ちています。

気に入った場所で、好きな物に囲まれて生活する。
コーヒーを淹れる姿にも、その充実感が滲み出ていました。

昼夜逆転の東京での慌ただしい暮らしでは、ほとんど料理をすることがなかった藤原さんも、霧島では新鮮な野菜を使って、日々料理をするようになりました。
毎日のように通う温泉と食事の効果か、明らかに以前の藤原さんより、肌ツヤが違っています。
慌ただしい1年半でも、振り回されることなく自身のペースで生活を調え地元に少しずつ馴染んでいる姿を見ていると、彼女にとって移住は正解だったのだ――計画から実行、現在に至るまで、連載、書籍編集の担当をした目から見ても実感しました。
今後、霧島で何がしたいが、何ができるか。
藤原さんの楽しい挑戦はまだまだ続きます。

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バツイチ、子なし、ひとり暮らしの中年女性が人生後半戦を見つめ直し、生まれ育ち40数年暮らした東京を離れ鹿児島県霧島へ。戸建て物件探し、引越し、リフォーム、ご近所付き合い、畑仕事、仕事先の東京との往復……オンタイムで綴る移住ルポ。

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