2020.10.25
11月26日単行本発売! 名場面・名セリフで振り返る「妻が口をきいてくれません」
作者は『離婚してもいいですか?』『ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望』などで知られる野原広子さんです。
2020年1月15日の第1話配信以降、回を追うごとに反響を呼ぶ超話題作となった「妻口」ですが、16話(2020年8月23日配信回)をもって「よみタイ」での連載は終了。書き下ろしを加えた単行本が11月26日に発売されます。
今回は、賛否両論を巻き起こした名場面・名セリフを、我こそは妻口ファンという読者の感想コメントと共にご紹介しつつ、ストーリーを振り返ります!
(文・構成/「よみタイ」編集部)
「妻が口をきいてくれません」あらすじ
妻と娘と息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。
しかしいつの日からか、妻が口をきいてくれなくなる。
なにか気に障ることを言ったのだろうか。嫌がることをしたのだろうか。
なぜ妻は不機嫌なのか。どうしたら機嫌をなおしてくれるのか――。
これと言って思い当たることはなく、あれこれ働きかけてみるものの――。
「ねえ ママ スプーンがないよ」
まずは第1話より、食卓についてスプーンが置かれていないことに気づいた夫・誠が口にしたひとこと。
「ねえ ママ スプーンがないよ」「これ手で食べるタイプ?」
この時、すでに妻が口をきかなくなって3日目。
夫婦関係に不穏な空気が漂っていることは明らかなのに、夫はそんな状況でもスプーンを自分で取りにいくことすらせず、のんきな口調で妻に話しかけています。
誠の鈍感で無神経な性格が象徴されるシーンです。
こうした夫の言動にイラっとした読者は多かったようで……
「夫は妻が何に怒っているかわからないと言っているけど、そういうとこだよ!! って思いました」(30代・女性)
「自分はどっかりと座ったまま妻を動かすのが当たり前。こういう人とは子育てしたくない」(40代・女性)
「私だったらこの時点でキレて離婚します」(40代・女性)