2020.10.17
「今日も美味しいお店をありがとう」口の肥えたギョーカイ人も惚れ込むスペシャリストと味わう5軒
「ユヌ・パンセ」〜気鋭のシェフの新店を応援! めちゃ美味しいし!
「カラペティ・バトゥバの馬堀さんが移転して新しくお店を出したんだよ! これは絶対おいしいに決まってるから、取材に行こう!」と、始めから取材ありきでお訪ねしたのがこちら。
東麻布のちょっと外れ、カウンターとテーブル1席のみのユヌ・パンセは、こぢんまりとしたビストロながら清潔感に溢れ、すごくいい雰囲気。メニューの数も決して多くはないけれど、素材も調理も選りすぐり、といった感で、Sはその後も通っております。
この時の綾子さんは最初っから取材モード。名刺を出し、よみタイ連載の説明をし、ひと皿、ひと皿出て来るたびに、質問を重ねます。これがまた、決してシェフの作業の邪魔にならないよう、絶妙なタイミングなんです。さらにお尋ねする内容もプロの料理人顔負けのマニアックさ。その横でぼーっとワインとお料理に酔うだけのSなのでした……。
「焼肉 うし松」〜コロナをぶっ飛ばせ!と仲間で繰り出し、美味しさに悶絶
「その頃は世の中はどうなっているか今はわからないけれど、6月下旬に話題のうし松を予約しておいたから、行けるような状況になっていたら行きましょう」と綾子さんから連絡が来たのは5月の連休明け。そう、世の中はまだまだコロナ禍で、外食も旅行もままならない頃。お声がかかったのは年に数回集まって近況報告をする仲良し仕事仲間で、みんな即OKの返事を出しました。
この連載でも、少しでも飲食店の力になりたいと、過去に紹介したお店の現状やデリバリー・テイクアウト情報を一気にまとめ上げたのもこの少し前のことでした(リンク先の情報は2020年4月時のものです)。
そして、行けるかどうかわからないけど、1ヶ月先、2ヶ月先のお店の予約を入れて、みんなに声をかける。お店の方だってその頃に通常営業を再開している保証はない。でも予約する。少しでもお店の励みになれば、と。
「もしもその頃、まだ外食とか難しい状況だったらリスケすればいいし!」
幸いにも6月下旬には緊急事態宣言も解かれ、少しずつ飲食店も営業を再開し始めており、この「うし松」ツアーは無事敢行され、あっという間に記事になりました。
今はもう3ヶ月先まで予約は無理と言われる絶品焼肉に我々が悶絶したのはいうまでもありません。
そして別れ際に言うのです、いつものセリフを。
「綾子さん、今日も美味しいお店をありがとう!」