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“カメラ小僧”と呼ばないで‼️ レースクイーンを熱烈に応援し続けるファンの愛と驚愕の出費額とは!?

“カメラ小僧”と呼ばないで‼️ レースクイーンを熱烈に応援し続けるファンの愛と驚愕の出費額とは!?

ベビーフェイス、自然体でファンの支持を得ているレースクイーンの日比ゆりさん。SUPER GT2019 「Modulo プリティ」として活動。このように撮影会ではコスプレで度々登場(写真提供/Pさん)
ベビーフェイス、自然体でファンの支持を得ているレースクイーンの日比ゆりさん。SUPER GT2019 「Modulo プリティ」として活動。このように撮影会ではコスプレで度々登場(写真提供/Pさん)

お金をかける熱狂的なファンに、レースクイーンたちが真心こめて返す答えの中身とは!?

お金のみならず、人として高い評価を得ている星野さんや日比さんなどのレースクイーンたち。これだけ熱烈に支持されるには、それなりの理由があるはず。一体、どんな“神対応”をしているのだろうか。まずは、星野さんから。

「ファンの人たちに対しては、ありがたいとしか言えないですよね。地方から来られる方はとくに。サーキットひとつとっても、チケット代に移動費、宿泊費がかかります。たとえば東京での個人撮影会だとしたら、会員料金の場合、一部あたり45分で13000円。しかも2~3部、連続でエントリーしてくれる方も多いので、移動や宿泊費も含めたら相当な金額です。それに、撮影できるかどうかわからないイベントであっても、その場所がどこであろうが、必ず会いに来てくれるファンがいる。となったら、わたしが返せることは、被写体としての力量、うわべじゃないコミュニケーションだと思うんです」

星野さんは、デビュー以来、SNS映えするようなポージングや表情を日夜研究、毎日投稿を続けてきたという。水着や脚見せといったセクシーショットといった、フォロワー激増カットではなく、正攻法で“私を撮影すれば、いい写真が撮れます”アピールを重ねてきた。結果、滋賀の佐藤さんやZOPさんとの出会いにつながったといえる。

そしてそれ以上に、上っ面ではない星野さんの接し方が、ファンの心をとらえて離さない。

「わたしはある意味、ファンというより信頼できる同志として接してます。家族にも言えないような悩み、グチ、それに夢とかも話します。全てさらけ出してるんですね。なので、もしも“星野会”のみんながいなくなったら、わたしは生きていけないです。宝です」

日比さんの場合はどうか。

「わたしはレースクイーンになって4年目なんですけど、写真を撮られること自体、昔から大好きなんです。サーキットでのピットウォークやグリッドウォークなどの撮影向けに開放された時間帯も毎回楽しんでますけど、撮影会も同じくらい張り切っちゃいますね。むしろ、個人撮影会とかのほうが1対1でファンの人とじっくりお話ししながら撮影できるから、好きなのかも。Pさんは、毎回わざわざ衣装を持参してくれるんです。それでコスプレ撮影するっていう。めっちゃ楽しいです。とはいっても、サーキットや撮影会に来るのって、お金かかるじゃないですか。申し訳ないなぁって思って、来て来てアピールがあまりできてないんですけどね……」

彼女は苦手な集客の告知、アピールの代わりに、あるスタンスを貫いているという。

「楽しかったなぁ、また来たいなぁって思ってもらえるように、“聞き上手”に徹してます。ファンの人たちって、趣味にこだわってる人が多いんですよ。ある方はスキューバダイビングが好きで、よく沖縄に行ってるみたいで。わたしも沖縄が好きだから、個人撮影会の間、ずっと話を聞いて。別の方は、とにかくなにか話せればいいっていうだけで来てくれていたんですけど、いつのまにか写真のほうも上達して。交流を重ねていくことで、人間関係が作られるのって、素敵なことだなって思います」

たしかにお金は飛ぶ。水商売のような直接的な営業もない。だが、ファンはそれを承知でお金をかける。ひいきのレースクイーンたちが返す情けが深いことを知っているから。独特の関係性ではあるが、こうして今日もレースクイーン業界はしっかり回っているのだ。

第7回につづく)

バナー写真提供/GALSPARADISE

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高橋史門

たかはし・しもん●エディター&ライター。1972年、福島県生まれ。日本大学在学中に、「思想の科学」にてコラムを書きはじめる。卒業後、「Boon」(祥伝社)や「relax」、「POPEYE」(マガジンハウス)などでエディター兼スタイリストとして活動。1990年代のヴィンテージブームを手掛ける。2003年より、「週刊プレイボーイ」や「週刊ヤングジャンプ」のグラビア編集、サッカー専門誌のライターに。現在は、編集記者のかたわら、タレントの育成や俳優の仕事も展開中。主な著作に「松井大輔 D-VISIONS」(集英社)、「井関かおりSTYLE BOOK~5年先まで役立つ着まわし~」(エムオンエンタテインメント※企画・プロデュース)などがある。

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