2022.3.21
積極的な治療を望まない患者。家族や医療関係者ができることは? 「よみタイ」週間ランキングTOP5【3月13日〜3月19日】
【1位】患者、家族、医師、看護師……最期の迎え方に正解はあるの? 「第8話 いえなかった本音」/「いのちの教室」(明)
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看護師資格を持つ漫画家の明さんが描く「いのちの教室」。
前作『漫画家しながらツアーナースしています。』では、学校の修学旅行や自然教室に同伴する看護師「ツアーナース」の立場から、現代の子どもたちの姿を描き、大きな反響を呼びました。
今作は、ツアーナースと漫画家になる以前、病棟看護師としての経験の中から考えた死生観を、独自の視点で描くヒューマンエッセイです。
こちらの連載から「患者、家族、医師、看護師……最期の迎え方に正解はあるの? 『第8話 いえなかった本音』」(3月13日配信)が、1位に輝きました!
この回は、手術後のリハビリに消極的な入院患者「村田さん」のエピソードです。
村田さんは90歳を過ぎた高齢女性。手術後のリハビリを拒否して、担当医師や理学療法士を困らせます。そんな村田さんはベッドの上で「本当は手術なんてしたくなかった」とつぶやいて……。
積極的な治療はせずに静かに自宅で最期を迎えたいと願う患者本人、できることは全部やって1日でも長生きしてほしいと願う家族、すべての痛みや病気を治せるわけではない医療側の現実。
それぞれの立場から命と向き合う様子が描かれています。
「同意して手術を受けた後に『本当は…』なんて言われても困る」と嘆く医師の立場、そんな医師から患者対応を任せられる看護師の戸惑い、患者とその家族の間に立つ医療関係者の苦労など、病院側の本音や現実が感じられるのは本連載ならでは。
ヒューマンエッセイとして感動的なストーリーを味わえるだけでなく、お仕事漫画としても読み応えたっぷりです。
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以上、3月13日〜3月19日の人気作TOP5でした!
来週のランキングもお楽しみに!