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116㎞を走っても笑顔の人・24時間テレビ「募金ラン」の高橋尚子に習うべきこと~高橋尚子(元陸上競技選手)

広島カープを、プロ野球を、いやいやスポーツ界をこよなく愛するイラストレーター、オギリマサホ。その愛ゆえか、職業柄か、なんだか気になる、なんとも魅かれる、スポーツ選手たちの顔、顔、顔……見渡せばスポーツ界にはイケてる顔面が大豊作。愛すべきその面々、ちょっと斜め下から分析しちゃいます!
高橋尚子(たかはし・なおこ)●1972年5月6日岐阜県出身。日本の元陸上選手(女子マラソン)で、2000年シドニー五輪の金メダリスト(当時の五輪最高記録)であり、女子マラソンの元世界記録保持者(2001年ベルリンマラソン)。数々の功績を称え、女子スポーツ界で初の国民栄誉賞を受賞。愛称は言わずと知れた「Qちゃん」。現在はスポーツキャスター、マラソン解説者としてなど幅広く活動している。

異例中の異例だった今年の『24時間テレビ』の「募金ラン」

私は生涯において、ただの一度も「マラソンに挑戦しよう」と考えたことのない人間である。最近では東京マラソンをはじめ、市民参加のマラソン大会が大人気だが、なぜ参加費を払ってまで苦しい思いをしなければならないのかがどうしても分からない。

そんなわけで、今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系列)で高橋尚子が挑んだ「募金ラン」企画の内容を聞いたときは、一瞬意味が分からずもう一度確認し直してしまった。
例年であれば100㎞前後の距離を走るチャリティーマラソンが行われるところだが、今年は沿道に人が集まることを避けるため、「募金ラン」に変更されたという。ランナーも例年のような芸能人ではなく、引退して月日が経っているとはいえ、シドニー五輪女子マラソン金メダリストという、いわば「本職」の高橋が走るというのは異例のことである。

この「募金ラン」のルールは、私有地にある5㎞のコースを1周走るごとに10万円を寄付するというものだ。走れば走るほど自分の財布からお金が出ていく仕組みである。私ならば一歩も動きたくない。
しかし、高橋と5人の「チームQ」メンバー(土屋太鳳、吉田沙保里、陣内貴美子、松本薫、野口みずき)は走り続けた。結果、高橋は目標の100㎞を超えて116㎞、他のメンバーが計120㎞を走り抜き、470万円が寄付されることとなった。
 

高橋尚子といえば笑顔しか思い出せない。それは走っている最中でもだ
高橋尚子といえば笑顔しか思い出せない。それは走っている最中でもだ
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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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