2023.2.22
歩数増加減量作戦とふたたびのセルフレジ
私も単発の仕事をした出版社から、手書きではなくエクセルで請求書を送れといわれて、わけがわからず、窓口になってくれた編集担当者に泣きついたのだ。彼女が親切にテンプレートを作ってくれたので、それを使って何とかなった。このテンプレートは後生大事にしなくてはと思っている。出版契約書も最近はパソコン上で処理するところも出てきたので、体を成しているかどうか、無事に送れたかどうか、編集者から受領のメールが来るまで心配でならないのだ。
その友だちは、パソコンが苦手なために、これまで必要な書類は、手書きにしてそれをファクスで送っていたという。しかし仕事先から、
「もうファクスは使うな。エクセルを使って添付ファイルで送れ」
と最後通牒をつきつけられてしまった。仕事相手も、ファクスが届くたびに、舌打ちをしていたのに違いない。
それを受け取った友だちが、
「どうやったらいいのかわからない」
と相手に訴えたところ、
「あなた、現役で仕事をしているんでしょ。だったらそれくらい覚えなさいよっ」
と怒鳴られたのだそうだ。それを聞いた私は、
「そりゃあ、そうだわねえ」
とうなずいたのである。
今は企業の事務系の業務で、エクセルを使うことは必須なのに違いない。追い詰められた友だちはパソコンに詳しい若い知人に来てもらい、半泣きになりながら、基本的なエクセルの使い方を習ったそうだ。それでも使いこなすまではいかず、困ったときには、その人に頼っているといっていた。パソコン、そしてスマホが世の中に登場して、それに順応していかないと、仕事が滞るようになってきたので、年齢が上の人間も、その使い方を覚えなくてはならなくなったのだ。