2020.3.29
顔がイケメンじゃない人でもオシャレなんてしていいのでしょうか?~MBお悩み相談その4
「おしゃれに意味なんてない」と思うのならそれでも構わない、ということをまず前提に……
MBの回答
※動画での回答は最終ページをご覧ください!
よしきさん、ご相談ありがとうございます。
まず余談のような前置きですが……私は
「全ての人がおしゃれをすべき」
「全人類がファッションに興味を持つべき」
とは考えていません。
この手の質問には私の立場からすると
「いや! だからこそおしゃれをすべきなんですよ!」
という回答に帰結するのが普通だと思いますが、そんな考えを押し付けるつもりは毛頭ありません。
多くのアパレル人がこうした質問に対してそのように返答すると思いますが、私はどちらでもいいと思っています。別にファッションに興味を持つも持たないも自由だし、たいした話じゃありません。
よしきさんが「おしゃれに意味なんてない」と思うのなら、それで構わないと思います。
人生は自分で決めるものです。
さて本題ですが、よしきさんとはまた異なりますが、私自身もコンプレックスの塊でした。
短足胴長、顔の造り……など、挙げればキリがありませんが、私にとって最大のコンプレックスは「薄毛」でした。
中学生の頃から薄毛に悩まされ、学生時代は「ハゲ」とあだ名で呼ばれることもありました。
子供というのはとても残酷なものです。
私を「ハゲ」と呼ぶ友人は、私を傷つけようとする気持ちなど毛頭ありませんでした。
それは幼い私でもよく理解していました。
だからこそ私は「そうなんだよ、俺ハゲだからさ(笑)」と笑ってはいましたが、心はボロボロに泣いていました。彼らが傷つける気持ちがないからこそ尚更、「僕は本当に薄毛なんだ、本当にハゲなんだ」といつも考えて、気にするようになりました。
階段を降りる時は必ず下を向いて降りてました。
なぜなら頭頂部が上から降りてくる人に見えないからです。
当時の髪型は、後ろから髪を持ってきて頭頂部を隠すようにしていました。
「髪型が変だよ」。
そう言われたことも何度もありましたが、その都度私は「だって仕方がないじゃないか!」と心で泣いていました。
そういえばYouTubeを始めてから、ツイッターなどで「MBさんっておしゃれを教えているのに髪は変だよね。ファッションを語るなら髪型を整えたらいかが?」なんて書かれたこともありました(笑)。
もっとも今の私はなんとも思わないですが、もっと若い頃の私にはこうした言葉はナイフのように鋭く心に刺さり、まるで時間をかけてえぐり取られるようにトラウマを深めたのです。