2020.8.17
有料化、会員制…コロナ禍の下、インターネットが「閉じて」いく2つの理由
関連動画をとる手法はいくつも存在しますが、今回の話「再生回数が低い動画をUPしておかない」ことは大変重要です。チャンネルの評価が高くなれば、YouTube側からリコメンドをもらいやすくなりますから。
だからこそハイブランドの話や深いビジネス論などを「したくてもできない」のです。
しかしリテラシーや意識の高い配信者は、すでにこの状態に辟易としています。
私も正直「ユニクロのことばかり言ってるYouTuber」が乱立している状態に、いかにもくだらなさを感じており、更新回数を減らし、閉じたネットに移行しようと考えているわけです。
コロナ禍でのストレス状態がネットに与えた影響
ご存知の通りビジネスとは相手が喜ぶ形に整えるものです。
誰かが喜んでいるからビジネスは成立する、そしてその喜びを単位として表してくれるのが「数字」です。
YouTubeで数字を気にせず「ハイブランドの話がしたい!」と思って、そうした動画を流すのははっきり言って私の「エゴ」です。他人が喜んでくれないコンテンツに価値などありません。
いくら私が深いと思っていても、いくらファッションの歴史上大切なことでも、それはYouTubeという媒体の中では無価値です。媒体には必ず適したコンテンツがあります。適さないコンテンツを「ユニクロのことを喋りたくないから」と通すのは配信者の「エゴ」です。
他人なき仕事はビジネスにあらず、私はそう思っているからこそ、深い話は閉じた状態でおこなうことにしています。
過去TVが同質コンテンツばかりで腐っていったのと同様に、マス向きの媒体はこうなる運命なのかもしれません。そしてそれをYouTube側もわかっているからこそ「メンバーシップ」という手段を提供し、「閉じた状態」を作り上げているわけですね。
「課金」という形式をとると、見る側にもリテラシーが生まれます。
「ちゃんと見よう」と思う人しかお金を払わないからです。
そうなると「ユニクロ」以上に興味を持ってくれている人に、さらに深い真実を話せます。
そして閉じたネットが加速しているもう1つの理由は「批判と中傷」です。
最近毎月のように有名人が社会から抹殺されていませんか?
コロナを患った、不倫した、不祥事があった、失言した、色々な理由はあるし、中には「そりゃ、しょうがないよね」みたいな原因もあるっちゃありますが……ネットやSNSで批判殺到してこんなにも頻繁に社会的に抹殺されるって、なんだか世界がおかしくなっているな、と真っ当な人なら感じているはずです。
法的にマズいことならともかく、不倫や失言などモラルの問題で抹殺されることも少なくありません。実際、不倫や失言、不祥事を起こしたとしても、一般人はおよそ余程のことがない限り社会で抹殺されたりはしないでしょう。