2019.11.13
はじめに
経済力のあるブス
好ましく思う人と付き合う・結婚すれば、未来永劫の幸せが確定するのか?
と問われれば、私はノーだと思っています。
ブスの私は、たとえ結婚できたとしても見た目に自信がありませんから、いつ離婚を切り出されてもおかしくないと考えていました。今でも思っています。
なぜなら、人の感情は変わると思うからです。
そのため、経済力のあるブスという、自分の商品価値をあげるという理由のほかに、「いつでも一人で生きていけるように」と、「税理士」の国家資格を取得しました。職種に憧れて税理士になったわけではなく、「手に職」「数字が好きだった」というだけの理由で選択した職業です。
現在、子供にべったりの夫をみていると「離婚はないかな?」と思いつつも、夫が誰か別の人を好きになったり、あるいは毎日ブスを見るのが嫌になったりで、いつか離婚を切り出されるかもしれません。
離婚とならなくても、夫が不慮の事故で亡くなることもありえます。病気になることだって、リストラされることだってありえます。勝手に仕事を辞めてくる可能性だってあります。
その場合は、私が子供と夫を支えなくてはなりません。当然お金がないと支えることはできない。家族を路頭に迷わせたくない。そのためには経済力は必須です。
税理士の資格を取得したのは、もともとはブスだから、誰からも選ばれず一生一人で生きていく可能性があるかもしれない、という後ろ向きの理由でした。
しかし、家族ができて思うのは、自分が経済力を得ているのは、いざというときに家族を守れるという前向きな意識に変わったなということです。
家族ができると、仕事のほか、育児・家事に時間とエネルギーをとられ、自分の好きなことができなくなるのではないか。
そんな不安もありましたが、経済力があることにより「大学院に通い自分へ投資」することもできました。
もちろん、これは家事・育児の大半を夫が請け負ってくれたということもありますが、高い学費を払える経済力を自分で持っていたからということも大いにあります。
母だからこそ働き続ける
お金は選択肢を広げます。
・離婚したいときに離婚できる。
・家族を支えることができる。
・自分への投資ができる。
お金がないと人間は生きていくことができません。
一人で生きていくだけでもお金はかかります。
結婚して家族ができれば、健康な時は、夫婦で協力してお金を稼ぐことができますが、いざというとき、妻であろうが母であろうが女であろうが、性別や立場にかかわらず、家族を支えなければならないわけです。
私は産休・育休も取らず、出産後すぐに仕事へ復帰しました。母乳では預けにくいと考え、すぐ粉ミルク生活にしました。さらには、生後8か月で娘を保育園に入園させました。0歳の娘を朝8時~夕方18時まで預けていました。
「なぜ、そこまでして働くの? 子供が小さいときは一緒にいてあげた方がいいじゃない。母性がないの? 母としての責任はないの?」
とたくさんの人に言われました。
まるで責められるかのように。
言われた時にはあいまいな返答をしましたが、今なら自信を持って言えます。
「母だからこそ働き続ける。いざというときに子供や家族を守れる経済力を途切れさせないために」
とても大ざっぱではありますが、母として妻として女としての生き方は無数にありますし、正解は一つでは決してありません。
とても大ざっぱではありますが、時間を始めとした物理面においては、
・専業主婦
・兼業主婦
に二分されるでしょう。
子供が小さい頃に働くことは、日本社会において、いまだ肯定的に受け止められていません。
けれど、一緒にいる時間が長いことだけが、母性ではないと断言できます。
母だからこそがんばって経済力を維持している。
さらに言えば、自分の世界を広げるため、自分自身の人生を豊かにするために経済力を持った方がいいと私は声を大にして言いたいのです。
時代は変わりました。終身雇用は崩壊しました。
男性だってそんなに稼げない時代です。
今後も雇用形態は変わりつづけることでしょう。
私の場合、経済的自立を目指す最初の原動力は「ブス」でした。
でも今は、そこにプラスされました。
家族、子どもを支えるため、一度きりの自分の人生を主体的に楽しんで生きるために必要なのはお金。
ブスでも美人でも、そのどちらでもなくても。
今、もしもあなたが専業主婦で、無収入から一歩踏み出したいとちょっとでも思うなら、夫の扶養から抜け出したいとこっそりとでも思うなら、一緒に考えてみませんか。