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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そしてその画期的な内容で話題の初書籍『ブスのマーケティング戦略』は、ロングセラー街道を驀進中。「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村氏が伝える女子たちへの経済指南。仕事をしてお金を得るということ、それで、人生の舵を自分自身で取るために、今からできることとは。ブスでも、ブスではない人も、その中間の人も必読! 幸せに生きるためのヒント満載のエッセイ。

はじめに

ブスとお金 第1回

 2018年12月、自分の顔面ドアップをカバーにした『ブスのマーケティング戦略』という本を出版した田村麻美と申します。
 こんなタイトルの本なのに、ペンネームではなく実名。そして、無名の者が一作目にして自身の顔をカバーに……なんと大それたことをしたものでしょうか。
 まずは少しだけこの本について、宣伝……ではなく、振り返りをさせてください。

私ってブスなのね

 拙著『ブスのマーケティング戦略』は、「私のように自分の見た目に自信を持てない方に、希望を与えたい」。そんな一心で書いた本です。
 顔と実名出しに抵抗がなかったわけではありません。でも、自分の体験をもとにブスを語るのに、己をさらけ出さなければ説得力がなかろうという思いでした。
 幼少時は、家族からは「かわいいかわいい」と、蝶よ花よと育てられた私。
 小学生の時、同級生の男の子から「お前、ブース」と言われたことがきっかけで、「あ、私ってブスなのね」と、自分をブスと初めて認識いたしました。
 ブスとは人をほめる言葉ではなく、人をけなす言葉です。言わない・言われない世の中であることが、もちろん理想的ではあります。
 私だって言われたくないですよ。
 ただ……法律で「人を見た目で判断してはいけません! 中身で判断しましょう!」と禁じたところで、心の中で思うことは変わりませんよね。
 北川景子と私がいたら、どちらとデートしますか? 
 と、全世界の男子に質問すれば、答えは明らかなわけです。

一歩、踏み出せ!

 見た目が使い物にならないそんな私でしたが、それでも夢がありました。
「男性とやりたい……付き合いたい……」
 十代の頃から私には中二男子以上の性欲というモチベーションが備わっていました。
 しかしブス。誰からも選んでもらえないかもしれない。
 でもやりたい。
 どうやったら男性とお付き合いできるのか。
 どんな男性だったら私を選んでくれるのか。
 思いあぐねていました。

 日々悶々もんもんとした結果、夢に向かって合コン100回といった行動に出ました。と同時に、自分の商品価値をあげるため、「私、働けますよー。経済力多少ありますよー」を売りにするべく、税理士という国家資格も同時に目指しました。

 合コンでの度重なるトライ&エラーにより傷つき、道に倒れたいくつもの夜……。
 失敗の連続でした。
 でも、その失敗を乗り越え、私は今、無事に目標としていた男性とやることができ、結婚、さらには出産にまで至ることができました。
 過去の自分のあの行動をほめたい。

 当時、私はマーケティングなんて言葉を知りもしませんでした。
 しかし、振り返ってみると私の行動は、ビジネスの世界で使われているマーケティング論そのものだったと気づいたのです。
 自分を商品と見立て、どうやったら市場で選んでもらえるかを結果的に無意識のまま検討していました。
 無意識ではなく、日常的に意識してマーケティング思考で自分自身を見れば、ブスに限らず、戦略的に自分を選んでもらいやすくなるのではと思い至りました。
 自分の経験+マーケティング論をまとめたのが、拙著『ブスのマーケティング戦略」です。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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