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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

財布もマネークリップももう古い! これからはゴムっすよゴム!

僕の最近のお財布事情(中身じゃなくて外側ね)を公開したいと思います。

数年前、社会のキャッシュレス化の進行に伴って財布を卒業し、マネークリップを使うようになった。
だが金属製のマネークリップはカードを傷めることに気づき、お札とカードをまとめて挟めるプレート製のカードホルダー愛用者になった。

ところが今年に入ってかっこいいミニマム財布を発見し、再び財布派に返り咲き。
と思ったら、ここのところさらに一段とキャッシュレス化が進み、ほとんどのお店で現金を使わずに済むようになった状況に鑑み、またしても財布をやめることにした。

でもマネークリップやカードホルダーに戻るのも能がなくてつまらない。
ブランニューな何かがないかなと思っていた矢先にこいつを発見、購入することにした。
オランダのデザイナーカップルが1997年に創業した、SECRIDというウォレットブランドのマネーバンドだ。
ここは様々な財布やマネークリップをリリースしているが、そのいずれも極限までシンプルかつコンパクトに設計されたもの。
あらゆるズボンの前ポケットに入れても、邪魔にならないようにというコンセプトでつくられているのだとか。

その究極スタイルが、マネーバンドというわけだ。

もう財布には戻らない。ついにたどり着いた究極のミニマムスタイルがマネーバンド

何しろ、ただのゴム紐だから。
僕のお財布人生(中身じゃなくて外側ね)も、齢51にしてついにここまでたどり着いたか、という感じだ。

そう言えば、かの藤原ヒロシ大先生もだいぶ前に財布を卒業し、カードとお札を香港製の輪ゴムでまとめて持ち歩いているそうだ。
また、かの高城剛御大も財布など持ち歩くわけがなく、すべてジップロックに入れているという話をどこかで読んだ。
輪ゴムやジップロックを財布がわりにするのは、ハリウッドセレブなどの間でもよく見られるようだ。

どうやら、かっこいいお金持ちほど財布を使わない。
一時期流行した長財布なんて、貧乏丸出しで恥ずかしいったらない。
でも僕はまったくお金持ちでもセレブでもないので、下手に真似して輪ゴムやジップロックを使っていると、周囲の人を不安な気持ちにさせかねない。

だから、このおしゃれなマネーバンドは、お誂え向きだったのだ。
丈夫なゴム製のバンドなので、カードとお札をしっかりホールドしてくれて安心感がある。
そして今までのどの方法よりもコンパクトで、たいへん具合がよろしい。

とは言え、今でも現金が必要な場面はある。
厄介なのは駐車場や駐輪場。それに、屋台や個人商店でのお会計だ。
そういうときはやむなく現金を出すけど、ここまでキャッシュレスに慣れていると、お釣りの小銭が鬱陶しい。
ポケットに入れて持ち帰り、次回の買い物でなるべく消費するようにするのだが、小銭の一時保管に使うのは、ノベルティっぽいラバーコインケースだ。
これはこれで可愛くて気に入っているんだけど、話せば長くなるので今回はこのへんで。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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