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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

簡単自作キットで闇夜に光るマイオリジナルウクレレ作ったよ

我が家はいまなぜかウクレレブーム。
妻と娘と僕とで夜な夜な練習している。

ウクレレはいい。
音色がソフトなので、軽く爪弾くだけで心穏やかになる。
簡単だし小さくて扱いやすいし、あまり大きな音は出ないので、隣近所の迷惑にもならない。
僕はパンク上がりのラウドロック好きオヤジだが、妻と娘は昔からフラを習っていて、大のハワイミュージック好き。
彼女たちがウクレレを習いはじめたので、ここはひとつ合わせてみようかなと思ったら、意外に楽しくて癖になってきている。

我が家のメンバーはすでに一本ずつ、ちゃんとしたウクレレを持っているが、ハマっているときは、こういうものが目に入ってくるものだ。
とある雑貨屋さんで見つけたウクレレ自作キット。
アメリカのKIKKERLANDというメーカーのもので、税込4,730円だった。

パッケージの中身を見ると、自作といってもそんなに難しいものではない。
ボディ、ネック、フレットボードなどは既にできていて、バラバラの各部をマニュアルに沿って組み立てるだけだ。

オリジナル要素はペイントだけなので、思う存分好きなように塗る

自作の楽器なんて、音は期待できない。きっとおもちゃに毛が生えたようなものだろう。

だったら好きな色を塗って、デザイン優先のオリジナルウクレレを作ってやろうじゃないかと考えた。
マットブラックボディにシルバーフレットのメタル仕様や、ショッキングピンクボディに黄色フレットのピストルズ仕様のウクレレなんていいね〜と構想していたら、娘に釘を刺された。
「可愛い色にしてよね」と。

「えー。だってパパのだからいいじゃん」と言ったのだが、いまウクレレLOVEの娘は、そんな変な色のウクレレなんて見たくないらしい。
それに、すきあらば新しいウクレレも自分のものにしようとしているに違いない。

まあ、いいでしょ。
諦めて、ホームセンターで可愛い色のラッカースプレー三色とニスを購入。
ちょっと星空のようにも見えるメルヘンチックな色に塗装した上で組み上げてみた。
音の方は意外や意外、割とまともだった。十分使える音色だ。
そしてこのデザイン。なかなかよろしいのではないかと気に入っている。

そうそう、せっかく自分でペイントするんだから、少し爪痕を残したくて、裏側全面は夜光塗料を塗ってみた。
暗闇の中でボウッと光るマイオリジナルウクレレ、なかなかオツなものです。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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