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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

フェリシモ“地層チェスト”はテレワークの机上の友となるはずだ

大手カタログ通販のフェリシモは、「どういう思考回路をもってすれば、こういう発想が生まれるのかね?」というしょうもない、いや、たいへん愉快な商品を数多くリリースしているので、僕はチェックを欠かさないようにしている。
そして、「面白いことは面白いけど、買わないでしょ」と心の歯止めがかかることが多いのだが、今度ばかりはブレイクスルーされてしまった。

“地層チェスト”というアイテムである。
は? 地層チェストって何? と聞かれても、まさにその名が示す通りとしか言いようがない。
デスクの上に置いて文房具や小物を入れておくのにちょうどいい、ミニサイズの段ボール製三段チェストで、地層の柄がプリントされているのだ。

下段は古生代、中段は中生代、上段は新生代の地層。
引き出しを開けると、古生代にはアノマロカリスと三葉虫、中世代にはトリケラトプスとティラノサウルス、新生代にはマンモスと……もうひとつは何かな? デスモスチルスかな? まあ、何らかの古代哺乳類。
それぞれの骨の化石がプリントされている。

いやあ、これ最高でしょう!
本当に、よくぞ商品企画会議を通過させたものだと思う。

地質時代に想いを馳せ、ワクワクしながら仕事ができるなんて最高じゃない!?

男なら(男だけではないけど)誰でも、少しは地質時代や古生物について興味があるはずだ。
まったく薄い知識しか持ち合わせていないけど、僕も恐竜とか化石とかアンモナイトとかカンブリア大爆発とか、やはりそのへんの話になるとワクワクしてしまう。
そんな男のロマンを、まさかのチェストに仕立てるなんて!
デスクの上に置けるなんて!

なんかもう、これ以上は文章を引っ張れない気がするので、そろそろ締めます。
でもこの脱力感こそが、テレワークに勤しむあなたや僕の心の癒しになるはず。
……と、思います。
多分、いや、きっと。

僕はこの地層チェストの上に、以前に衝動買いしてみたものの、いつも家族から邪険に扱われているシーラカンスのビッグサイズソフトビニールフィギュアをトッピングしてみました!
いいねー、ゾクゾクしてくる。

以上です。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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