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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

アルペンオリジナルブランド、TIGORA×ビームスのショートパンツが秀逸

先日の本コラムで、8箇所の大型ポケットが施された、ワークマンの“ほとんどバッグ”なショートパンツを紹介した。
手ブラ派の夏のお出かけには、最高のアイテムだ。

そしてつい最近、ワークマンのそれにポケ数ではわずかに及ばぬものの、7ポケッツを持つ優秀なショーパンを、またもや発見してしまった。
こういうの、流行ってるのかな?

アルペンオリジナルのTIGORAというブランドの、ビームスコラボシリーズの一環であるスポーツ系短パン。
ジップ付きポケットは物入れ機能だけではなく、内側がメッシュになっているので、ベンチレーションとしての役割も担っている。
生地は撥水性に優れているうえ、ストレッチ、UVカット性能も備えた高機能素材。
デザインはさすがのビームスクオリティで、なかなかなものだと思う。

我が青春のアルペンはいつの間にか秀逸なオリジナルブランドをいくつも抱えていた

昨日の本コラムでは、やはりアルペンオリジナルブランド・IGNIOのデッキシューズを紹介した。
アルペンといえば、映画『私をスキーに連れてって』(1987年公開)の影響下にあり、冬になるといそいそと雪山へ繰り出していた我々グリズリー世代にとっては、キラキラした青春の思い出とともにあるショップだ。
スキーブーム全盛期には、日本全国の幹線道路沿いに、特徴的な巨大三角看板のアルペンショップが乱立した。

雪山から若者が本格的に撤退した今世紀に入った頃からだろうか。
三角看板の建物はそのまま、つまり居抜きの形で次々と、中古車屋やレンタルショップ、本屋などに変わっていった。
車の中からそんな“元アルペン”物件を見かけると、一抹の寂しさとともにゴーバンズや広瀬香美の曲が脳内に流れ出した。

アルペンのオリジナルブランドといえば、トレンディなスキー&スノボ用品を比較的安価で提供してくれる“キスマーク”。
……と思っていたら、アルペンさんったらいつの間にか、こんなに優秀なオリジナルブランドをいくつも展開していたんだね。

キスマークと同様、懐に優しい価格で優れた商品を提供するアルペングループオリジナルブランド。
青春時代の甘い記憶のために少し贔屓目で見てしまいがちだが、これからもチェックは欠かさないようにしなければ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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