2020.6.11
メディア初登場! 発見不可能な路地奥のレストランで究極の“まかないアラカルト”を〜Take daikanyama
「オーダー! タケさんが作りたいもの〜」「ウィ! ムッシュ!」
で、はじめに出されたのが「フォカッチャ」です。
へ〜、まずはこれでも食べておいてねってことですか……
なんて思ってひと口食べた瞬間、のけぞりました。
な、な、なんじゃこりゃ! おいしい、おいしすぎます。
底面はカリッと表面は気持ちカリッと、中はシフォンケーキのようにフワッフワなのです。
バターでも使っているのではないだろうかと錯覚するような濃厚な仕上がりは、オリーブオイルをたっぷり(もし修業先でこれを作ったら怒られるレベル)入れているからだそう。
そして底面は懐かしの「揚げパン」の味がする。
これ、もしやスペシャリテ?
次は「前菜の盛り合わせ」です。
内容は前回と重複しないようにとか、お客さまのリクエストとか、タケさんの気分とか、その時々で変わるそうで、お隣と違っていたりするのもこのお店っぽくていい!
今回の盛り合わせは上から時計回りに
「とうもろこしのムースと茹で汁のゼリー寄せ」
「国産鶏の手羽先唐揚げ風 青梅醤油」
「オリーブ アスコラーナの詰め物 逆バージョン」
「浜名湖の青海苔を使ったゼッポリーニ」
「甘海老のフリット」
「グアンチャーレ」
「パルマ産20ヶ月熟成の生ハム」
そして真ん中が、ウフマヨではなく「ウチーズ ピエモンテ地方の白カビチーズのクリームとトリュフオイルの香り」と『風の丘ファーム』の「サラダからし菜」
の豪華な8種。
こんな盛り合わせ、出されたら喜ぶしかないでしょう。
どれも見た目はいわゆる定番料理なのに、タケさんの手にかかるとひと味違う。
例えば唐揚げ。
熊本県の『球磨川アーティザンズ』の「青梅醤油」を使うそうですが、これがみたらし団子のような甘辛醤油に似た味わいに梅の香りと酸味がほのかに加わった感じなのです。
この新感覚の醤油に玉ねぎ、ハチミツ、にんにく、クミンで下味をつけた唐揚げは、今までにない味わいで、とにかくおいしいから食べてみてとしか言いようがない。
オリーブの詰め物だってサルシッチャと逆転させることで主張していたオリーブの塩味が調味料の役目となり調和されてとってもおいしい。
ウチーズもゼッポリーニも然りで、なんだかこっちの方が定番なんじゃないかと思ってしまいます。