2019.10.24
人生を頑張っている女性に優しい北欧テイストのビストロ料理 〜ヴァンマリ〜
おいしいお店はおいしいお店の料理人が知っているというのは本当ですね。
この連載でもご紹介した「荒木町きんつぎ」の北村さんに教えていただいたのがここ「ヴァンマリ」。
おふたりは西麻布「ルブトン」時代の同僚だそうで、こちらは女性がひとりでやっているワインと絶品のおつまみがあるお店です。ルブトンで仕込まれているのできっと好きですよとの言葉に、それは行かないわけにはまいりません。
ということでやってまいりました。
入った瞬間「素敵!」と叫んでしまったのがこの空間。
だってブルーグレーの壁、食器の色、ワインボトルのラベル、照明のシェード、棚に置かれた本……すべてがお洒落で可愛くて乙女心がくすぐられる。
もともとインテリアに興味があって、以前からできあがっていた世界観をこのお店で表現したそう。
店名もてっきりシェフがマリちゃんって名前でワインの「vin」との造語かと思ったら、名前は杏理で、フランス料理用語の「bain marie」をもじったそう。
しかもマリーちゃんのお風呂って意味で湯煎することですって!
もう、何もかもが可愛すぎる!
そして杏理さんの経歴がおもしろいのです。
大学卒業後、普通に就職して7年間の会社員生活を過ごしましたが、好きだった料理人生を送ろうと29歳で東京の服部栄養専門学校に入学。ビストロで4年半、ルブトンで5年修業し、晴れて独立しました。
ルブトンの味を継承しつつ、旅好きの杏理さんがそれぞれの国で出逢った味をプラスしたビストロ料理とヴァンナチュールを提供しています。