2019.3.7
おしゃれカフェかと思いきや…ガッツリ居酒屋メニューのギャップ萌え!〜浮雲〜
そんな経歴だからなのかはわからないけれどメニューは多種多様。
一貫しているのは「有川さんが居酒屋で食べたいもの」ってこと。
どんなものかというと、「ポテトサラダ」「炙り明太子」「ふわふわだし巻き玉子」など、定番メニューもあれば「パクチーやっこ」「日向夏の白和え」「自家製からすみそうめん」といった“こういうのもあるんだ”って思う変わりメニューもある。
それどころか「骨つき仔羊ロースト」「甘鯛のうろこ焼き 春野菜添え」なんてフランス料理らしきものまである。ジャンルを問わず、おつまみから〆までバランス良く揃っていて、しかもおいしい。
ね、ちょっとワクワクするでしょ?
宮崎出身の有川さん。当然メニューは宮崎料理ばかりかと思いきや、実はそうでもない。「最初は宮崎食材を中心にと思って始めたのですが、おいしい食材はたくさんあるのでそれに縛られるのは変だなと思って」と、また浮雲らしき発言。
とは言え、宮崎ピーマンは甘くて肉厚でかなりおいしくて砂肝との相性も良い。バターで炒めるのでさっぱりの奥からコクが顔を覗かせる。
これ、クセになる味じゃないか。
年間1000軒外食の私が断言します!
こういう料理人さんは絶対においしいものを作ります。
〆にいただいたのは徳島の半田そうめんをアサリの出汁とオリーブオイルで和え、上から自宅で作ったからすみをたっぷりかけた「自家製からすみそうめん」。
パスタでもなくそうめんでもない、和食であって洋食でもある。
これは半田そうめんの太さと食感だからできること。
不思議ちゃんだけどおいしかったなぁ。からすみはもうすぐ終わっちゃうけど、違う味で登場するそうです。
トマトソースか冷製か、なんておっしゃっていますので、乞うご期待。
奥さまのとも子さんは元美容師。
結婚前からお店を持つのが夢と聞いていたので美容師を辞めて手伝う覚悟はできていたそう。
休日はふたりで食べ歩いて一緒に勉強するし、試食係はいつもとも子さん。「食に興味があって良く食べるし、好みも似ているので、的確な意見を言ってくれるありがたい存在です」と、公私ともにいちばんのパートナーなのです。このおいしい料理がいただけるのはとも子さんのおかげって事ですね。
実に頼もしい。
おいしいお店は学大にはいっぱいある。だけどここに来たくなるのは“ふたりのお店”だから。毎日が勉強で、すごい労働力だし、四六時中一緒だからケンカもするだろうけど、ふたりともすごく楽しんでいるのが伝わってくる。
だからこそ、おいしい料理とお酒もいただいて「また来るね」って気持ちになるのです。
人に教えたいけど教えたくない、でもやっぱりこの店を知っていることを自慢したくなる。酒場浮雲はそんなお店です。
そうそう、裏情報をひとつ。どうやら3階に個室ができるらしいですよ。