2019.2.28
未訪を大後悔! 身も心も骨抜きにされるクリエイティブで正統な日本料理 〜日本料理 四四A2〜
“行きたいリスト”に長いこと入っていながらチャンスがなかった「日本料理 四四A2」。
お友達に誘っていただきやっと伺うことができました。
ヨンヨンエーツー? シシエーニ?
実は店名が読めなかったのですが、名刺をいただいて納得。
店主、福島良篤さんのお名前から取った「ヨシアツ」でした。
なぜこんな素敵なお店が“知る人ぞ知る状態”なのかわかりませんが、私の周りもほとんど行ったことがない。でも、お料理はオリジナリティがあってとってもおいしいし、お酒も良いものが揃っていてペアリングも見事。
表を仕切る女将さんの接客も丁寧でつかず離れず感もあって、接待にも利用できます(個室はないので密談はできません)。
恵比寿駅から少々離れてはいるものの歩けない距離でもないし、むしろごちゃごちゃしていなくて落ち着く。内装はシンプルで清潔でおしゃれ。
グルメな方々〜、いったいどこに目をつけていらっしゃるのですか〜?って、今まで訪れていなかった私自身にも強く言いたい。
それにしても世の中の評価ってどうなっているのでしょうか。
店名が読めなくて検索できなかったのか?
予約困難になったら困るけど、この連載は私が本当においしいと思っているお店をご紹介するのが主旨なので、ここを外すわけにはまいりません。
では、日本料理 四四A2のお料理、始まります。
はじめに出されたのが「蕗の薹豆腐」です。
見てください! 和菓子のように美しい佇まいではないですか!
マシュマロのような蕗の薹豆腐には蕗の薹味噌とネーブルの皮をのせてあります。ネーブルを合わせることで、蕗の薹特有のあのえぐみが味わいの良いアクセントとなってしまったのです。
「この店主、すごい……」。
次は「鰯の手巻き寿司」。
1/4帖の海苔に直径3cmくらいの鰯の棒寿司がちょこんと鎮座しています。
もうこのヴィジュアルで一発KOでした。
そして食べると……、
パリッと歯切れ良い海苔がふっくらとした半トロの鰯とほんわりした酸味の酢飯を包んで一緒に喉を通った時の感動は忘れられない!
あぁ、今も蘇ってくるあの味。
たまらんぜよ。
これ、何だと思います?
ホットドックを象った「カラスミドック」なのです。ヤバすぎでしょ?
ひと口サイズのくせにおいしさは超ビッグサイズ!
バンズはモチ米粉と酒粕でできていてもっちりとしてちょっぴり甘い。
レタスに見立てたのは菜の花の辛子和え。
食感、味わい、プレゼンテーション、すべてがパーフェクト!
前菜はこれらに「ボタンエビの自家製海苔酢和え」を加えた4品でしたが、すでに好きすぎてメロメロです。
このコースいったいどうなっちゃうの?