2020.5.23
『星野ルネのワンダフル・ワールド・ワーズ!』発売記念インタビュー! 「いつも心に“ことわざ”を!」
この連載をまとめた『まんが アフリカ少年が見つけた 世界のことわざ大集合 星野ルネのワンダフル・ワールド・ワーズ!』が5月26日(火)に発売されます!
アフリカ生まれ日本育ちというバックボーンを持ち、漫画家やタレントとして幅広く活躍する著者の星野ルネさんに、作品制作の裏側やことわざへの思いを聞きました。
(構成・文/よみタイ編集部)
*星野ルネさんプロフィール*
漫画家&タレント。1984年カメルーン生まれ。4歳の時に母の結婚に伴い来日し、兵庫県姫路市で育つ。高校卒業後、兵庫県内で就職をしたが自分の生い立ちが人々の関心や共感を集めることを発見し、25歳で上京。タレント活動の傍ら、ツイッター上で発表していた自分の日常のエッセイ漫画が話題となり、2018年8月に『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』(毎日新聞出版)として出版された。ツイッター @RENEhosino
ことわざ君の意外な正体が判明!
――全40回の連載、お疲れさまでした。そして、新刊の完成おめでとうございます!
ありがとうございます。毎回自分で描いていたのに、一冊にまとまったものを改めて読んでみると、自分でも結構笑えました。面白いなって(笑)。キャラクターが生き生きしてますね。連載の時にはひっそりと居たニワトリが、本の中ではすごい存在感で!
――ことわざ君、ウサ子、ネコ美、四字熟語名人など、毎回登場するレギュラー陣のなかで、ルネさんお気に入りのキャラクターはいますか?
僕はシンプルにことわざ君が好きですね。
――ことわざ君って、よく見ると得体の知れないキャラクターですよね(笑)。シルエットとか。
ことわざ君は、偶発的に生まれたキャラクターなんですよ。やっぱりことわざの解説部分は真面目になっちゃうから、それをやわらかくしたいなと思って。楽しく説明してくれるような存在が欲しかった。
それでことわざを擬人化して、ギュッと抱きしめた時に抱き心地が良さそうなのがいいなと思って、風船のキャラクターにしたんです。
――ことわざ君って風船だったんですか!?
そう。しっぽみたいなのは、風船の紐のイメージで。どこにでも自由自在に動かせるから描いていて楽しい存在。
ことわざって、使う人や状況はさまざまなのに、不思議とどんな時でもピタッとはまるじゃないですか。それが、空気の量によって形を変える風船みたいだな、と思って。ちなみに、四字熟語名人も風船で、ことわざ君と同じ星の生物です。
――連載を順に追っていくと、ことわざ君は初期の頃から随分シルエットが変わっていますよね。漫画連載あるあるかもしれませんが……。
確かに……! トレードマークの頭の葉っぱも、実は初回登場時にはなかったし。
この葉っぱは「言の葉(ことのは)」から来ているんです。ちゃんと意味があるんだけど、実はちょいちょい描き忘れちゃって。ここだけの話、単行本の直しで結構描き加えたりしたんです(笑)。
(担当編集注:ことわざ君と四字熟語名人の尻尾? のデザインも初期の頃から変化があるので、単行本でそちらもチェックしてみると面白いですよ!)