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「妻が口をきいてくれません」夫婦問題カウンセラーはどう読む? 会話のない夫婦へ真剣アドバイスも

現実にも事務的なことしか話さないという夫婦は多いのですが、「無視」という手段は相手に対する精神的な苦痛=モラハラと思われてしまうことがあるので注意が必要です。
働きかけているのに話してくれない、聞いても答えてくれない、そういう状態を放置してはいけません。相手からするとやりようがないからです。

3話より。会話を諦めた状態はモラハラになりかねない。
3話より。会話を諦めた状態はモラハラになりかねない。

この夫婦は離婚前提なのか、できれば修復したいのかわかりませんが、いずれにしても、一度は腹を割って話をするべきです。
まだできることがあるし、お互いにちゃんと向き合う努力をしないと。
関係修復を目指すのであれば、なおさらです。

我慢のバイアスを外す

もし今、会話のない夫婦関係で悩んでいる方、パートナーの気持ちがわからず悩んでいる方がいたら、まず「我慢のバイアスを外すこと」を意識してみてください。
「ケンカするのは良くないことだから、とりあえず黙っていよう」とか、女性の場合は「いろいろ言わずに私がやったほうが早いし、いい妻だ」といったバイアスがかかっていることが多いのですが、これを壊さないと深みにハマる一方です。

13話より。会話がなくても表面上はおだやかな生活が続いていくが…。
13話より。会話がなくても表面上はおだやかな生活が続いていくが…。

特に、専業主婦の場合は、働いていない罪悪感から「自分が全部やらないと」と我慢を溜め込んでしまう方がたくさんいます。
でも罪悪感を持つ必要は全くなくて、「パパ、一生懸命働いてくれてありがとう」と感謝は伝えつつ、「こういうことをやってくれると嬉しい」「助けてほしい」とその都度気持ちを表現すればいいのです。

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新刊紹介

高草木陽光

たかくさぎはるみ●HaRuカウンセリングオフィス代表、夫婦問題カウンセラー
9年間で約8000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の心に寄り添いながら、解決に向けての手伝いをしている。美容師、育毛カウンセラーを経て、その後、結婚して専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」を深く考え始める。その後、「離婚カウンセラー」の職業があることを知り、自分たち夫婦や、夫婦関係で悩んでいる人たちのために、必ず役に立つと確信。2009年に「NPO法人 日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得し、夫婦問題カウンセラーとなる。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに日々活動中。
著書に『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』『心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK』(いずれも左右社)がある。
公式サイト:http://haru-counseling.com/

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