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「妻が口をきいてくれません」夫婦問題カウンセラーはどう読む? 会話のない夫婦へ真剣アドバイスも

気持ちを伝えること=文句を言う、ケンカをすることではありません。
でも気持ちを上手に伝えるには技術が必要です。

伝え方のポイントは「Iメッセージ」にすること。主語をI(私)にして「私は苦しい」「私は〜と思っている」という表現です。
これが「Youメッセージ」になると「あなたはいつもいつも……!」と文句になってしまいがち。
Youメッセージによるトラブルが続くと「自分の気持ちを言ったらケンカになってしまう」と間違ったバイアスがかかっていくわけです。

あとは「リクエスト」(お願い)することも意識してみてください。
「〜してほしいのにわかってくれない」ではなく、「(わかってくれないこと前提で)自分がこうしてもらえるとハッピーになれるからリクエストしちゃおう!」と具体的にお願いしましょう。

「ただ聞いてくれるだけで癒されるから何も言わず話を聞いて」とか「頑張ったねって言って!」というふうに、してほしいことや言ってもらいたい言葉をリクエストして、相手が行動に移してくれたら素直に喜ぶ。
そうすれば「こういうことをすれば・言えば元気になるんだ」と徐々に相手にもわかってもらえます。

13話より。夫から「いいたいことちゃんといってくれ!」と言われた場面。
13話より。夫から「いいたいことちゃんといってくれ!」と言われた場面。

こういうアドバイスをすると「無理やり言わせた(やらせた)みたいで嫌だ」とひねくれたことをいう人もいますが(笑)、そういう方には、じゃあどうするの? と聞きたい。

相手が察して自分の思い通りに動いてくれるのを待つのは非効率的です。
それよりも、上手な伝え方を習得して、自分がハッピーになることを相手がしてくれるように少しずつ“インストール”していった方が前向きだし、日々が楽しくなると思いませんか?

心のモヤモヤを些細な悩みだと片付けないで

浮気や暴力などわかりやすい問題はないものの、夫婦関係がうまくいっていないケースは、本人たちが何を不満に思っているのか、相手に何をしてほしいのか、実はよくわかっていないことが非常に多いです。
「夫がわかってくれない」と相談にきた女性に、「では旦那さんにどうしてほしいですか?」と聞くと答えられず口ごもってしまうことがよくあります。

現状に不満があることは本当なのだけれども、自分の抱えている悩みは「日常の些細なことにすぎない」と当の本人が思い込んでしまって、きちんと自分の気持ちに向き合っていないのです。

4話より。「そのうちなんとかなる」は事態を悪化させるばかり。
4話より。「そのうちなんとかなる」は事態を悪化させるばかり。

でも、些細な不満やモヤモヤをそのままにしていくと問題は大きくなる一方。これをできるだけ小さなうち解消していくことが、事を複雑化させないために重要です。

カウンセリングで相談したり、メモに書き出したり、まずは自分が何に不満なのか、何にモヤモヤしているのかを明確化するところから始めてみてください。
例えば「夜ご飯の支度中はテレビを見ていないで子どもの相手をしてほしい」とか「ゴミを出すだけでなく、ゴミ袋もセッティングしてほしい」とか、どんなことでも構いません。

何をどう改善したらいいのか、落ち着いて具体的に考えてみる。
そしてそれを、小言とか文句ではなく真剣に相手に伝える。

待っているだけでは何も変わらないし、始まりません。
自分の気持ちにも、相手にも、面倒くさがらず向き合う努力をしてみると、思わぬ未来が開けることもありますよ。

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高草木陽光

たかくさぎはるみ●HaRuカウンセリングオフィス代表、夫婦問題カウンセラー
9年間で約8000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の心に寄り添いながら、解決に向けての手伝いをしている。美容師、育毛カウンセラーを経て、その後、結婚して専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」を深く考え始める。その後、「離婚カウンセラー」の職業があることを知り、自分たち夫婦や、夫婦関係で悩んでいる人たちのために、必ず役に立つと確信。2009年に「NPO法人 日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得し、夫婦問題カウンセラーとなる。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに日々活動中。
著書に『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』『心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK』(いずれも左右社)がある。
公式サイト:http://haru-counseling.com/

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