2020.3.22
怖い、でも読みたくなる……。『リング』『らせん』で世界的な人気を誇る、鈴木光司「海の怪」の読みどころ
『リング』をはじめとした一連の作品で、ホラー界に金字塔を打ち立てた鈴木光司さんの連載「海の怪」。
今回はその中から厳選した、5つのホラーエピソードを紹介します。
今回はその中から厳選した、5つのホラーエピソードを紹介します。
世界を船で渡った鈴木さんが、海をめぐる畏怖と恐怖に彩られたエピソードを紹介する1話完結の人気連載。
全て、鈴木さんが実際に体験したり聞いたりした「実話」が元になっています。
今回は、連載10回を迎えたことを記念し、過去回から5つのエピソードを厳選して紹介します。
海に墜ちる
まずは、記念すべき連載1回目の「海に墜ちる」。
優雅なイメージのあるヨット航海ですが、船に乗るということは常に死と隣り合わせ。
それはベテランの船乗りでも例外ではありません。
あるとき、鈴木さんのヨット仲間がパラオまでのクルーズを企画。
しかし、それに参加した60代の男性が、航海中に海に転落して死亡するという事故が発生しました。
その2年後、この死者を出した船を操船することになった鈴木さんの身に起きた出来事とは――。
鈴木さん原作のドラマ「夜光虫」の撮影時に起きたゾクリとするエピソード。
ドラマでは主人公が航海中に次々と怪現象に襲われますが、実際に撮影で使われた船でもこんなことが起きていたなんて……。
これを読んでドラマを見直すと恐怖倍増です。