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大河ドラマがもっと楽しく⁉ 4人の“じゃない方”武将の生涯をダイジェストで紹介〜「戦国サバイバー」まとめ

小田氏治―戦国最弱の愛されキャラ

次は、小田家最後の当主・小田氏治

小田氏治が戦国史において英雄武将になれなかった理由は明白です。
それは、負けばかりの「戦下手」だったから。

下総の大名・結城政勝や、「越後の龍」こと上杉謙信、小田家と同じく常陸の大名・佐竹義重ら相手に負け戦を続け、先祖代々の本拠地である小田城は、わかっているだけでもなんと9回陥落しています。

そんな氏治を「最弱の武将」と揶揄する声もありますが、何度も負けたということは、何度も戦う力があったということ。9回陥落した小田城も、そのうち8回は奪還に成功しているということです。

何度合戦に負けても討ち死にすることなく生き延びて、小田城に返り咲く氏治。その生き様は、戦国史におけるスマートなヒーロー像からは離れているかもしれませんが、逞しさとしなやかさをまとった独特な魅力があります。

当時から氏治には不思議なカリスマ性があったようで、家臣や領民たちは、負け続きの氏治を見捨てることなく慕い続けたそうです。
また、氏治の代表的な肖像画には、氏治のすぐ側で幸せそうに丸くなって眠る猫が描かれています。

華々しい戦績は残せなかったものの、周囲の人々にも猫にも愛され、71歳まで生き抜いた氏治。
人生における真の強さや勝利とは何か、考えさせられます。

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