2020.3.20
夫のDVから逃げたい主婦、浮気した夫に家を渡したくない妻、不倫はしたけど親権は欲しい母……「離婚さんいらっしゃい」厳選3エピソード
私は平日だけの母親なのか
最後は、離婚にまつわる親権問題に悩むゼル子の回。
掲載から2か月経った今も人気ランキングに入ってくる話題の回です。
特に夫との育児分担や母親としての自分の存在価値に悩むゼル子の心情に、働くお母さん読者からの共感の声が寄せられました。
ゼル子は不倫という過ちを犯してしまい、夫からの離婚要求は仕方のないことだと受け入れています。しかし、夫から長男の親権まで要求されたことに戸惑いを隠せません。
なぜなら、長男が小さな頃から、仕事も続けつつ、育児の大変なところは全部自分が担ってきたという自負があるからです。
自分に非があるとはわかりつつも、週末のスポーツやレジャーなど、育児の楽しいところだけ味わった夫に親権まで持っていかれるのはどうしても受け入れがたいゼル子。
弁護士からは、
・親権が夫に渡った場合でも監護権を持って長男と一緒に暮らせる可能性はあること
・親権という言葉にこだわるよりも、子供に対するそれぞれの役割をどうするのか、離婚にあたって細かく考えるプロセスを経ることが大切だ
といったアドバイスを受けます。
離婚問題に直面しているか否かに関わらず、自分にとって家族とは何か、家族の中の自分の役割とは何かについて、見つめ直すきっかけになるケースです。
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以上、「離婚さんいらっしゃい」より厳選記事紹介でした。
本作は不定期掲載ですが、今後も連載は続いていきますので、どうぞお楽しみに。