2020.7.5
鎌倉育ちの作家・甘糟りり子が通い続ける名店たち~読むだけで鎌倉の味に浸れるとっておきの5店
かつては鎌倉文士の社交場、緑豊かな一軒家のカフェ&レストラン
生粋の鎌倉っ子である甘糟さんが「鎌倉らしさってこういうこと」とイチオシするのが、鎌倉駅から徒歩5分ほどのところにある「ガーデンハウス」。
緑に囲まれた広い敷地内に建つカフェ&レストランで、席数の半分近くあるテラス席からはガーデンテラスを眺めることができます。
実はここは、昭和を代表する漫画家・横山隆一さんの邸宅跡地。鎌倉文士たちの社交場でもあった邸宅兼アトリエをリノベーションした建物で、ピッツァやシーザーサラダなど、カリフォルニア料理を味わうことができます。
注目は、地元企業の鎌倉ハム富岡商会と提携して生まれたという、「ガーデンハウス」オリジナルの手作りのロースハム。
木々を抜ける風を感じながら、ライムをギュッと絞った「厚切り鎌倉ハムステーキ」を味わう……。
想像するだけで、たまりません!
川の流れと美酒に酔う、江ノ島のオーセンティックバー
「銀座にも西麻布にも横浜にもこんなにかっこいいバーはない」と甘糟さんが断言する、とっておきの一軒。
それが、江ノ島のほど近くにある「Bar d」(バード)です。
ブルーグリーンの壁、大きな窓のステンドグラス、ラタンの椅子……。ドアの向こうには、キューバをイメージしてデザインされたという、色彩豊かな空間が広がります。
「普通はバーといったら夜に行くことがほとんどだけれど、ここは明るいうちに訪れて、空に夜が染み込んでいくのを見ながらグラスを傾けるのが最高の使い方だと思う。」