2023.4.1
オシャレから日常料理へ…90年代の若者にパラダイムシフトをもたらした「タイ料理ブーム」を振り返る 3月の月間ランキングTOP5
【1位】日本で「タイ料理ブーム」がもう来ない理由/「異国の味」(稲田俊輔)
南インド料理など食の新しい潮流を生み出し続ける料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんによるエッセイ連載「異国の味」。
「現地風の店」が出店すると、なぜこれほど日本人は喜ぶのか。
日本人が「異国の味」に求めているものはなんなのか。
博覧強記の料理人・稲田さんが、日本人の「舌」を形成する食文化に迫る連載です。
「日本で『タイ料理ブーム』がもう来ない理由」(3月10日配信)は、タイ料理編の後編。
「(前略)高級レストランを無理して予約するより、僅かなバイト代を握りしめてふらっとタイ料理店に行く方が、遥かにリラックスできてなおかつエキサイティングな体験を楽しめるじゃん。もしも運よく彼女ができそうになったら、そんなタイ料理店でデートすればいいじゃん……。
それは単に当時の僕のパーソナルなルサンチマンというだけではなく、『90年代のサブカルチャー』を取り巻く空気感の典型的なひとつだったのではないかと思います。バブルの終焉と歩調を合わせるかのごとくタイ料理を中心とするエスニック料理が盛り上がったのには、こういう時代背景もあったのではないでしょうか。」
と、90年代のエスニック料理ブームについて考察する著者。
そして今やタイ料理は「今や老若男女にとってすっかり日常の一部」となっていて……。
これまで、様々な「外国料理」に着目してきた本連載。
回を重ねるごとに支持を集め、2月に引き続き3月も月間ランキング1位に輝きました!
最新回「日本のロシア料理店が醸し出す、古きよき『外食』の特別感」(3月24日配信)では、日本における「ロシア料理店」の存在について考察されています。
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以上、3月の人気作TOP5でした。
来月のランキングもお楽しみに!