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【2位】【文豪と三角関係】早逝した天才詩人・中原中也と運命の女・長谷川泰子、盟友・小林秀雄との「奇妙」な三角関係(前編)/「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」(進士素丸)

いつも気難しそうな顔をしていて、メガネかけてヒゲなんか生やしていて、伊豆あたりの温泉旅館の一室で吸い殻山盛りの灰皿を脇目に、難しい小説なんか書いている……。
そんなイメージを持たれがちな「文豪」の人間臭い一面に、ライターで文筆家の進士素丸さんが迫る「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」。

大人気文豪列伝の連載第12回(4月7日配信)が第2位に登場です。

この回と続く13回の前後編にわたって語られるのは、詩人・中原中也の、恋と友情のとんでもないお話。

18歳頃の中也。(画像提供/中原中也記念館)
18歳頃の中也。(画像提供/中原中也記念館)

中也は16歳の時に女優の長谷川泰子に出会います。
30年という短い生涯の中で350篇以上の詩を残した中也ですが、そのうちの恋愛についての詩の多くが、泰子を思って書かれたものでした。

中也にとって泰子はまさに運命の女性だったわけですが、その愛情表現はさすが天才詩人というべきか、なかなか風変わりだったようで……。

またある時は、二人で四条通りを歩いていると中也がふと立ち止まってこう言います。
「ちょっと、女郎を買いに行って来るよ」
急にどうした、中也くん。同棲相手に言うセリフではないですよ、それは。
泰子は「子供のような男が、下駄の音をひびかせ、薄暗い路地へ消えてゆく」姿を見送りながら「阿保らしくなって」さっさと家に帰ります。間もなく帰ってきた中也は照れながらニヤニヤ笑っていたそうな。いったい何がしたいんだ、中也くん。

そんな甘い(?)関係が続いていた二人の前に現れたのが、批評家の小林秀雄でした。秀雄は、中也と友情を育みつつ、泰子にも惹かれていくのです。

親友であり恋のライバルでもある天才詩人・中原中也と俊才の批評家・小林秀雄、そして2人の文豪をとりこにしたファムファタール・長谷川泰子の三角関係とはどのようなものだったのでしょうか。
切なくも愛おしい結末が待っています。

・連載本編「【文豪と三角関係】早逝した天才詩人・中原中也と運命の女・長谷川泰子、盟友・小林秀雄との「奇妙」な三角関係(前編)」
・「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」連載一覧

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