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衆院選前必読! 笑って泣けてタメになる。選挙をめぐる人生ドキュメント『選挙漫遊記』 注目回ベスト5

【3位】影の主役は菅首相。コロナ禍でも平成以降の単独市長選で最高の投票率。横浜市長選挙の熱きバトルの裏側

第4位にランクインした、2021年8月24日配信の連載第44回は、8月22日に投開票が行われた横浜市長選挙について。

この選挙の最終的な投票率は49.05%。平成以降、単独で行われた市長選挙ではもっとも高い数字となりました。

当選したのは「唯一のコロナ専門家」というキャッチコピーが目立った山中候補。(撮影/畠山理仁)
当選したのは「唯一のコロナ専門家」というキャッチコピーが目立った山中候補。(撮影/畠山理仁)

畠山さんは、8人すべての候補者を取材し、注目選挙の舞台裏を詳細レポート。
ちょうど緊急事態宣言下で日々感染者数が増加していた横浜において、有権者が特に注目したのは各候補者のコロナ対策でした。

 実は新型コロナウイルス対策について、各候補者間に大きな方向性の違いはなかった。山中候補が訴えていた「希望者へのワクチン接種の超加速化」「PCR検査や抗原検査の拡充」も複数の候補が言及している。
 コロナ対策については方向性が一致しているのに山中候補が票を集めたのは「唯一のコロナ専門家」というキャッチコピーが大きく影響したと私は思っている。なぜなら、この「コロナ専門家」というキャッチフレーズは、他の陣営から批判の対象となっていたからだ。裏を返せば「有権者に刺さるコピー」と他陣営に認識されていたということになる。

読者からは「このご時世に、感染対策をとりつつ、オンラインも駆使してすべての候補者をしっかり取材していてすごい」「今、選挙があってよかったと思えた」「濃厚な現場主義レポに感服」といった声がありました。

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