【4位】娘が欲しかったんでしょうから許してあげなさい 第2回 結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち／「実母と義母」（村井理子）

新刊『本を読んだら散歩に行こう』が好評につき重版が決定した村井理子さんによる最新エッセイ連載「実母と義母」。

今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ。
人気翻訳家でエッセイストとしても活躍する村井さんが、実母と義母、ふたりの女性の人生を綴ります。

「第2回 結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」（8月16日配信）では、著者にとって「今まで生きてきたなかでもトップ５に入るトラウマ」となった結婚式の出来事を回顧。
当時、式にも披露宴にも全く興味がなかった著者。ところが義母は、「お色直しは三回、ケーキは大きなもの、そして一番大事なのは『両親への感謝の手紙』だ」と譲らず、一騎討ちが延々と繰り返される状態に。
「苦行としか言いようのない結婚式」から時が経ち、認知症となった姑の介護をする現在。
「実母に対して何もしてあげられなかったのに、あれだけ長年私を悩ませた義父母の介護をするなんて、これ以上の皮肉はあるだろうか。」と居心地の悪い気持ちになることがあり……。

「家族に対する複雑な気持ちをこれ以上ないほどしっくりと文章化してくれる」「涙が止まらない」「同じように義両親を介護している立場。夫にも読んでほしいと思った」などなど、公開から3週間近く経った今でも、多くの感想が寄せられています。

次回は9月20日（火）公開予定です。