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運命の女より猫が好き…太宰治、中原中也を抑えての1位とは? 「ブンゴウ泣きたい夜しかない。」人気エピソードTOP3

室生犀星と猫の優しい生活

そして1位に輝いたのがこちら!
連載第10回「【文豪と愛猫】亡き愛猫の毛を自らの文学碑の側にひっそりと埋めて〜ひたすら優しく慈しむように猫を愛した室生犀星」

猫を愛した作家や芸術家は多いですが、その代表的存在ともいえる猫好き文豪といえば、室生犀星。
この回では、『愛の刺繍』『性に眼覚める頃』など数々の抒情的作品を残し「金沢三文豪」と呼ばれた室生犀星の愛猫家ぶりをたっぷりと紹介しています。

生涯に何匹もの猫を飼い、猫が登場する詩や小説を多く残した犀星。
犀星が特に愛したのが、ジイノと名付けた虎猫と、軽井沢で貰い受けたカメチョロでした。
まるで孫を可愛がるおじいちゃんのようにジイノとカメチョロを溺愛していた犀星ですが、涙の別れは突然やってきたのです……。

火鉢で暖をとる室生犀星と愛猫・ジノイ(写真提供/室生犀星記念館)
火鉢で暖をとる室生犀星と愛猫・ジノイ(写真提供/室生犀星記念館)

犀星と愛猫の心に染み入るエピソードは、犀星ファン、猫好き、そして「文豪と猫」好きなど、幅広い読者の心を掴んだようで、太宰や中原といった人気文豪を抑え、堂々の1位となりました。
連載本編に多数掲載された、犀星の愛猫たちの写真も、その愛らしさが大きな反響を呼び、「猫可愛すぎ」「犀星の猫を慈しむ気持ちが尊い」といった声が寄せられました。

愛猫家・室生犀星について、素丸さんのコメントがこちら。

「室生犀星といえば、猫に対してもそうですが、奥さんや友人達にもとても優しいんですよね。その優しさや可愛さが詩や小説にも溢れていて、そこが犀星の魅力なんだと思います。
今回書いた室生犀星と猫とのエピソードは自分も大好きで、ジイノの火鉢猫写真は有名ですが、カメチョロの話も多くの方に読んで頂けて嬉しいです。室生犀星記念館様にご提供いただいたジイノやカメチョロの写真も最高にかわいいので是非読んで頂ければ」

* * *

いかがでしたか? みなさんの“推し文豪”のエピソードはTOP3に入っていたでしょうか。

「人気の太宰治や中原中也を押さえて、室生犀星と猫についてのエピソードが1位だったのは意外でした。やはり文豪と猫は相性がいいですね。
ここまで書いてきた20本はどの記事も好きなエピソードばかりですが、今回トップ3となったものは特に思い入れが強いものなので多くの方に読んで頂けて嬉しいです」

と、素丸さん。

連載はまだまだ続いていきますので、今後もどうぞお楽しみに!
「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」は、隔週水曜日更新です。
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