2021.8.3
『ペリリュー』作者・武田一義さん描き下ろしメッセージ。魂に傷を負った人に届けたい、大好きな言葉
「毒親」や「家の圧力」に深く切り込むコミックエッセイです。
「よみタイ」連載時(2020年5月〜2021年4月)から、SNSなどで大きな反響を呼んだ本作。
単行本化にあたり、親との関係に苦しんできた経験をもつ文化人の方々も、様々な感想を寄せてくださいました。
そのメッセージを連続書評企画としてお届けします。
前回は、アルコール依存症の父と家族を描いた実録漫画『酔うと化け物になる父がつらい』や『毒親サバイバル』などで知られる漫画家の菊池真理子さんの書評でした。
今回は、太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台に戦場を生きる若者の日常を描き、アニメ化も決定した『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』の最終巻が7月29日に発売され話題となっている、漫画家・武田一義さんです。
武田さんは、描き下ろしイラストでメッセージを寄せてくださいました。
『おやこっこ』で父と息子の複雑な関係を描いた武田さんは、『実家が放してくれません』をどのように読んだのでしょうか。
(構成/「よみタイ」編集部)
自分自身を見つめ直し、立ち向かう勇気をくれる
(イラスト・文/武田一義)
●第2回 母からの虐待・絶縁の先に…。歌川たいじさんが「毒親から逃げていい」に抱いた違和感の正体(歌川たいじさん/小説家・漫画家)
●第3回 「逃げたあなたはがんばった」 おぐらなおみさんが、親を許せない人に伝えたいこと(おぐらなおみさん/漫画家・イラストレーター)
●第4回 新宗教にハマった母にネグレクト…漫画家・菊池真理子さんが気づいたアダルトチルドレンからの回復に必要なこと(菊池真理子さん/漫画家)
●第5回『ペリリュー』作者・武田一義さん描き下ろしメッセージ。魂に傷を負った人に届けたい、大好きな言葉(武田一義さん/漫画家)
断ちがたい親との関係に深く切り込むコミックエッセイ
エイトとアサは一軒家に住む若夫婦。
転職を繰り返す夫を心配しながらも、家を整えささやかな暮らしを営むアサ。
やがて待望の第一子を授かるが、孫の顔を見るためにと頻繁に訪ねてくる実母の言動にアサの苦悩は尽きず、幼い頃の記憶がよみがえる……。
「よみタイ」で大反響を呼んだ連載に、アサの母の生い立ちや実家の人々の謎が解き明かされる描き下ろしと小島慶子さんの巻末エッセイを加え、待望の書籍化。
コミック『実家が放してくれません』の詳細はこちらから。
第1話はこちらからお読みいただけます→1.いい天気の日に「仕事見つかりそう?」は言いにくいものです