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【ひろゆき VS 竹中平蔵 炎上必至の口喧嘩対談】竹中平蔵がパソナ会長になった理由とは?

「パソナ会長」になった理由

スタッフ 一回仕切らせてください。1つご紹介したいのは、経済学者の成田悠輔さんが述べた竹中平蔵さんについての「仮説」です。
「竹中先生は、確信犯的にやっているのではないか。竹中先生は派遣労働の象徴的な位置づけ。パソナ株を持ち、パソナの会長職に就いていたら叩かれ続けることをわかっていながら、それを続けている。敢えて叩かれるポジションを意識的に選んでいるように思われる」とのことですが、竹中先生いかがでしょうか?

竹中 それは新説ですね(笑)。私がなぜパソナの会長職を引き受けたのかを説明します。パソナの創業者の南部靖之さんという方は、ソフトバンクの孫正義さんや、HISの澤田秀雄さんと並んで〈ベンチャー三銃士〉と呼ばれています。南部さんは「普通に働いている人がもっと自由に働ける環境をつくりたい」という志でパソナを創業しました。かつて女性の就職先がほとんどないような時代にパソナのような会社を創設したり、就職氷河期には「フレッシュキャリア社員制度」という、働く意欲がありながら就職できなかった新卒・既卒者に教育研修や就労機会を提供する制度をつくったりしてきました。時代時代に様々な働きやすさを提供してきたんですね。
 私が2006年に総務大臣を辞めて、今後どうしようかと考えていたときに、南部さんに呼ばれて「パソナの会長をやってくれ」と頼まれたんです。「会長として今後の働き方の大きな方向性について議論してほしい」と。私はそのときに「自分なんかを会長にしたらパソナが批判されますよ」と言ったんです。すると南部さんは「そんなのは全然かまわない。批判されてもいいから、一緒に労働市場を改革していこう」と言われたんです。私はその意気に感じて、今でもずっと会長職をやらせていただいているんです。本当にそれだけです。さっきひろゆきさんは私がどれだけ株を持ってるかっていう株数まで調べてくださったから、感謝しなきゃいけないかもしれないけれども(笑)、社員持株会で若干積み立てているだけで、それ以上の意識は全くありません。南部さんに少しでも貢献したいという気持ちで仕事をしているだけです。

スタッフ それが結果としてパソナの知名度に貢献していて、「巧く設計された炎上マーケティング」と成田さんはおっしゃっていました。「実際パソナという会社の知名度がリクルートを超えるレベルまでいった。パソナと電通が日本を牛耳っているというイメージを多くの人が持つことになった」と。

竹中 少なくとも私はそんなこと意図しておりません(笑)。そんなこと考えず、私はもっとシンプルに生きていますから。ただ、一部のマスコミが面白がってそのイメージを使っているのは事実かもしれませんね。

スタッフ ひろゆきさんの指摘は、竹中さんの魅力を引き出す上で重要だったと思われます。政策を推進するには政権への信頼感が大切ですし、竹中さんの信頼感も大切です。今どきの国民からすると「僕お金持ってます、テヘッ」くらいのほうが信用できるのにな、っていうことをひろゆきさんはおっしゃりたかったのかと。

ひろ はい、その通りです(笑)。

(第1章・了)

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【目次】
はじめに ひろゆき
第1章 なぜ嫌われるのか?
第2章 嫌われて何が悪い
第3章 ベーシックインカムという希望
第4章 コロナ禍と医療
第5章 日本人の給料を上げる方法
おわりに 竹中平蔵

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※2章以降の内容の一部は、こちらの動画でも紹介されています。

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ひろゆき

本名:西村博之。1976年神奈川県生まれ。東京都北区赤羽で育つ。96年、中央大学に進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。99年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。19 年、SNSサービス「ペンギン村」をリリース。著書に『1%の努力』、『無敵の独学術』、『ひろゆきのシン・未来予測』などがある。

竹中平蔵

1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行。81年に退職後、大蔵省財政金融研究室主任研究官、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年より小泉内閣で経済財政政策担当大臣、郵政民営化担当大臣などを歴任。現在、慶應義塾大学名誉教授、世界経済フォーラム(ダボス会議)理事などを務める。著書に『平成の教訓 改革と愚策の30年』、『考えることこそ教養である』などがある。

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