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なぜ嫁が長年我慢を強いられるのか? 翻訳家・村井理子さんにとって正月は「地獄のイベント」だった。「よみタイ」週間ランキングTOP5【1月15日~1月21日】

【1位】何か文句があるんですか! 私の酒が飲めないっていうんですか! 第7回 働き続ける正月からの解放/「実母と義母」(村井理子)

イラスト/樋口たつ乃
イラスト/樋口たつ乃

先週もっとも読まれた作品は、村井理子さんのエッセイ連載「実母と義母」。

翻訳家として、ノンフィクションの傑作を数多く訳してきた村井理子さん。
近年は、エッセイストとして、自身の家族にまつわる作品を意欲的に発表し、多くの読者の共感を得ています。

「実母と義母」は、そんな村井さんの最新エッセイ連載です。
今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ……。
実母と義母、ふたりの女性の人生を綴ります。

「何か文句があるんですか! 私の酒が飲めないっていうんですか! 第7回 働き続ける正月からの解放」(1月17日配信)は、正月にまつわる家族のエピソード。

「今年の正月は昨年に引き続き、大変穏やかに過ごすことができた」と語る著者。しかし、義母が認知症を発症する数年前までは、「大晦日おおみそかから正月三が日にかけて義理の両親が宿泊しにやってくる」のが恒例で、それは著者にとって「我慢を強いられる地獄イベント」。
ある年の正月は、手術をしたばかりで体調が回復していない著者に対し、義母が執拗に酒をすすめてきて……。

「おだかやで笑っちゃうくらい面白いのに、じわじわと怖い」「村井さんの真骨頂」「息を殺して読んでしまった」「同じ家族でも立場によってこんなに正月の捉え方が変わってくるとは」「実母の切羽詰まった心境を思うと、共感はできないけど辛い」など、大きな反響が寄せられています。

* * *

以上、1月15日~1月21日の人気作TOP5でした。
次回もどうぞお楽しみに!

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