2021.1.16
MBが伝授!「今年こそ働き方を変えたい!」人が知るべき正しい目標設定の立て方とマインドセット・4つの極意
けれど、これまでの年始の時にも、やる気マンマンで目標を立てたにも関わらず、「忙しくて無理だった」「モチベーションが続かなかった」……といった理由で目標を達成できなかった人もいるはず……いえ、おそらくほとんどの人がそういった経験をもっているのではないでしょうか。
さて、そもそも、その目標の立て方は正しかったのでしょうか? 実行の仕方に無駄な動きはなかったでしょうか?
そこで今回は、今や年商数億を超える起業家でもある、ファッションブロガーMBさんの書籍『もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術』から「人生が確実に変わる正しい目標設定方法」をピックアップ。
働き方が見直されている今だからこそ改めて考えたい、「目標設定」と「マインドセット」についてお届けします!
※書籍から一部抜粋・再編集してお届けします。
(構成/よみタイ編集部)
目標には3つの種類がある
まず「目標」に対する認識から解説しましょう。そもそも「目標」ってなぜ立てるかわかりますか?
「目標」とは、嫌なことでも面倒なことでも達成できるよう、「自分を律する」ために設定するものです。
イメージでいえば、漫画『巨人の星』の〝大リーグボール養成ギプス〞ですね。自分ひとりの力ではどうにもならないので、目標というギプスで無理やり達成できるよう矯正するのが狙いです。
〝水は低きに流れ、人は易きに流れる〞という言葉があるとおり、人は簡単で楽な方へと進む傾向があります。生物としては当たり前ですね。わざわざ辛く大変な方へと進むわけもありません。本能的には快適で楽でリスクのない方向を選ぶのが自然です。しかし残念ながら、我々は本能だけで生きる生き物ではありません。
人間は、本能的にはリスクがなく安全で楽な方へと考えますが、社会的には成長と進化を望むものです。
辛く苦しくても努力し、毎年昇給し地位を上げ家族を養わなければならない。
つまりいかにして「本能の力を断ち切るか」が、社会的な成功の鍵ともいえるでしょう。
その際に活用するのが「目標」です。
本能のままなんとなくで生きていたら当然「人は易きに流れる」わけで、だからこそ目標が必要なのです。まずこの認識を持ちましょう。
「人は易きに流れる」
「楽な方へと進みがちな脆い心の持ち主である」
そのように理解できれば目標設定の準備はまずOKです。
それでは次の段階として、具体的な目標設定のフローを説明します。
実は目標には3つ種類があり、それぞれを明確に設定せねばなりません。
1つめは達成目標(達成すべき目標。通常、期間と数値で表現する)
2つめは行動目標(達成目標の到達のために必要な行動内容。通常、達成目標に対
して複数存在する)
3つめは実行項目(行動目標の到達のために必要な「今日誰が何をどうするか」とい
う実行内容)
……です。
概論だけでは理解しにくいので、ここで具体例を挙げましょう。
私のいる業界・アパレルで例えると、アパレル小売は「モノを仕入れて販売する」という、もっとも原始的で基本的なビジネスの形態です。私が説明しやすいだけでなく、モデルケースとしても理解しやすいはずです。
達成目標
「お店の月間売上1000万円を達成」
行動目標
「単価2万円の強化商品Aを1日10枚販売する」
実行項目
「Aのターゲット客層である20〜30代の男性が来店した場合。来店後3分以内に、最も販売効率の高かった〝〜〜〜〞というセールストークを用いて必ずAを提案する」
極めて単純化したものですが、このようなイメージです。そして、こうした目標を立てるうえで肝心なことがいくつかあります。