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オギリマサホ「スポーツ界イケてる顔面図鑑」
広島カープを、プロ野球を、いやいやスポーツ界をこよなく愛するイラストレーター、オギリマサホ。その愛ゆえか、職業柄か、なんだか気になる、なんとも魅かれる、スポーツ選手たちの顔、顔、顔……見渡せばスポーツ界にはイケてる顔面が大豊作。愛すべきその面々、ちょっと斜め下から分析しちゃいます!

思いつめた目をした大迫傑が、阿修羅の形相でゴールテープを切った日〜大迫傑(陸上選手)

1991年生まれ。もはや説明不要ともいえる日本を代表する長距離トップランナー。
早稲田大学時代には箱根駅伝で2年連続区間賞、卒業後は主に5000・10000m走を中心に活躍し、数々の記録を塗り替え、優勝も獲得していったが、2017年ボストンマラソンにて挑んだ初のフルマラソンを2時間10分28秒で走破しての3位入賞を皮切りに、同年12月の第71回福岡国際マラソンでは日本歴代5位(当時)となる2時間07分19秒で(日本人1位)ゴールし、MGCの権利を獲得。
2018年10月7日のシカゴマラソンでは、同年2月に設楽悠太が出していた日本記録を更新する日本人初の5分台、2時間5分50秒の日本新記録で完走し3位、と、もはやその躍進ぶりは、めざましい、といった生易しい表現では足りないほど。
そして、東京オリンピックでのマラソン選手出場枠がかかる、2020年3月1日東京マラソンにも果敢に挑み、2時間5分29秒で4位(日本人1位)という、自身の持つ日本記録を21秒更新。その素晴らしい走りは、記憶に新しい。

新型コロナウイルスの影響で各地のイベントが中止になり、学校も軒並み休校になった。街ではマスクをしていない人の方が少数派となり、なぜかトイレットペーパーや米が売り切れになっている。ひと月ほど前には予想だにしていなかった事態だ。

何か日常とは違う落ち着かない雰囲気の中、開催された東京マラソン。
例年であれば、3万8000人の一般ランナーがひしめき合い、盛大に吹き上げられる紙吹雪とともにスタートが切られる。しかし一般ランナーの参加が中止となった今年は、いつもとは違う静かな始まりとなった。

それでもこのマラソン自体が中止にならなかった大きな理由は、男子マラソン東京五輪日本代表3人のうちの最後の1枠を決めるレースのひとつだったからだろう。
2018年の東京マラソンで日本人1位となった設楽悠太、2位の井上大仁、そして同じく18年のシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録を樹立した大迫傑が、今回の東京マラソンの「BIG3」と目されていた。

代表の残り1枠を勝ち取るためには、設定記録の2時間5分49秒を上回って日本人1位になることが条件となる。それをクリアする選手がいなければ、昨年9月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で3位になった、日本記録保持者でもある大迫が自動的に代表に選出される。
大迫には東京マラソンに出場せず、他の選手の結果を待つ、という選択肢もあった。しかし大迫は出場して自ら1枠を勝ち取るにいくことを選び、ケニアで2か月半のトレーニングを積んだという。

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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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