2019.5.8
なんとパンダまで!ペットにも手相がある!肉球でわかる性格、体調、飼い主との相性
手相占いは古代のインドで始まった「医術」
手相は古代のインドが発祥です。手は人体のあらゆるところにつながっていると考えられ、そのしわや色の状態を見ることで健康管理に役立つものとして手相の鑑定が始まりました。多くの人の手相を見ることで情報を集め、やがて性格や将来の予測もできるようになったそうです。だから「手相占い」はさまざまな情報をもとに鑑定する統計学といえます。
そもそも手相占いというのは、手のひらのしわを見るイメージでしたが、実際は手の形、手の厚み、指の形なども見ます。手相学は「利き手は自分が作り、反対の手は神が作った」と考えるため、通常は利き手を鑑定します。
松岡百歩先生に、さっそく筆者の手相を見てもらったところ……
「手の厚みが薄いので、繊細で人見知りするタイプです。中央の頭脳線を見ると、語学センスがあってライター向き。本当は外国語が得意のはずなので、これから習ってみてもいいと思います。頭脳線がこんもりして枝分かれしているのはアイデアが豊富で好奇心旺盛な傾向を表していますね。その一方優柔不断なところもあるでしょう」(松岡先生)
今の職業が向いているようで一安心!大雑把だと思っていたら繊細だったり優柔不断だったり…手相では意外な一面が見つかりそうです。
漢方薬となるクマを占うために中国で発展!?
人はともかく動物の手相も占えるなんて…と思いますよね。ところが松岡先生によれば、手相占いはクマの肉球を鑑定するために中国で発展したという説があるそうです。中国ではクマの手や肝臓などが漢方薬として用いられるため、より効果のあるクマを見分けるために手相が重宝されたのでしょう。
松岡先生は中国へ手相の勉強に行った際、パンダ保護施設でパンダの肉球も鑑定したそうです。パンダは漢字で「大熊猫」と書くクマ科ですね。ちなみに「やんちゃだから脱走に注意したほうがいい」と鑑定したパンダは、実際に脱走常習犯だったとか。
ペットの家族化で肉球占いの需要が増加
松岡先生が本格的に肉球占いを始めたのは2012年から。手相占いの依頼をしってきた人が偶然にも獣医師で、遊びでその人の愛犬の肉球を鑑定したところズバリ的中。「ペットの肉球占いができたら診察にも役立つ」と言われたことがきっかけで勉強を始めたそうです。
「ペットの家族化で肉球占いの依頼が増えて、今まで400匹以上の犬猫を見てきました。チンパンジーなどの霊長類は人の手相占いと同じ理論ですが、犬猫などのペットはそうはいきません。今は両前足の掌球を中心に鑑定していますが、研究を続ければ利き手や指の形などでさらにわかることが増えると思います」(松岡先生)
動物の利き手を見極めるのは難しいのですが、今までやったことのない動作をさせて判断するのも一案。たとえば、ペットの頭に薄い布をかぶせてどちらの前足で取るか10回繰り返して観察し、特に多いほうを利き手とします。他の方法もご家庭で考えてみてくださいね。ただし利き手がわからなくても松岡先生は鑑定できるのでご安心を!